内容説明
やけくそのパワーで労働者階級が反乱を起こす英国から、わが祖国へ。20年ぶりに著者は日本に長期滞在する。保育園で見た緊縮の光景、労働者が労働者に罵声を浴びせる争議の現場、貧困が抜け落ちた人権課題、閉塞に穴が開く奇跡のような場所…。これが、今の日本だ。草の根の活動家たちを訪ね歩き、言葉を交わす。中流意識に覆われた「おとぎの国」を地べたから見つめたルポルタージュ。
目次
第1章 列島の労働者たちよ、目覚めよ(キャバクラとネオリベ、そしてソウギ;何があっても、どんな目にあわされても「働け!」 ほか)
第2章 経済にデモクラシーを(経済はダサくて汚いのか;貧乏人に守りたい平和なんてない ほか)
第3章 保育園から反緊縮運動をはじめよう(保育士配置基準がヤバすぎる衝撃;紛れもない緊縮の光景 ほか)
第4章 大空に浮かぶクラウド、地にしなるグラスルーツ(日本のデモを見に行く;交差点に降り立った伊藤野枝 ほか)
第5章 貧困の時代とバケツの蓋(川崎の午後の風景;鵺の鳴く夜のアウトリーチ ほか)
エピローグ カトウさんの話
著者等紹介
ブレイディみかこ[ブレイディミカコ]
1965(昭和40)年福岡生れ。県立修猷館高校卒。音楽好きが高じてアルバイトと渡英を繰り返し、’96(平成8)年から英国ブライトン在住。ロンドンの日系企業で数年間勤務したのち英国で保育士資格を取得、「最底辺保育所」で働きながらライター活動を開始。2017年『子どもたちの階級闘争』で新潮ドキュメント賞を、’19(令和元)年『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』でYahoo!ニュース|本屋大賞2019年ノンフィクション本大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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