新潮文庫
守宮薄緑

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  • サイズ 文庫判/ページ数 295p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101013213
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

那覇は、熱気に覆われている。11月の倦怠に抱かれ、作家は街を流れた。女たちは艶然と微笑みかける。道は、“社交街”にゆるやかに続いている。濃密な沖縄の闇を切り取る、表題作。世界からズレていた、美しい女。女を喰いものにして生きる男。ふたりのスリリングな関係―「崩漏」。父の死の輪郭を、わずかな枚数で浮かび上がらせた―「〓斑」。ココロとカラダを震わせる、小説の群れ。

著者等紹介

花村万月[ハナムラマンゲツ]
1955(昭和30)年、東京生れ。’89(平成元)年、『ゴッド・ブレイス物語』で小説すばる新人賞を受賞し、作家デビュー。’98年、『皆月』で吉川英治文学新人賞を、『ゲルマニウムの夜』で芥川賞をそれぞれ受賞。人間の生の本質に迫る問題作を、発表し続けている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はらぺこ

26
短篇集。エロい話よりエロくない話の方がオモロかった。2017/10/25

ナチュラ

15
7話の短編集。殆どが性と暴力とドラッグが絡み、裏社会の危険な世界や狂気的な部分もあったりするが、その中に深い情や愛も感じられるところもある。性描写がかなり生々しいのにどこか哀愁が漂う。かなり大人な小説だ。私小説っぽいところもある。2020/02/01

kozy758

7
硬質な文体の短編集である。『斕斑』はいい。あとがき読むと丁寧に書きつづられていたことがわかって、納得した。2015/04/09

さくら

5
全体的にエロい描写があります。暴力のやつもあるので、個人差があります。2014/06/23

ミツ

2
表題作含め七編を収録。 正直言ってあまり自分の好みではない。 スケコマ師、ヒモ、ヤクザ、娼婦、ホームレス等社会のアウトローの生活の悲惨だがダンディズム溢れる様子を、鮮やかな色彩と饐えた臭いのする文体で描く。 全編通して性愛と血肉と暴力に溢れ、目を背けたくなる描写が多数あった。 2009/09/12

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