新潮文庫<br> 新樹の言葉 (改版)

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新潮文庫
新樹の言葉 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 416p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784101006161
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

私だって、偉くなるさ。しょげちゃいけない。雌伏の意識のあわいから、なお、あふれだす才気とユーモア。太宰中期の傑作群。

麻薬中毒と自殺未遂の地獄の日々から立ち直ろうと懸命の努力を重ねていた時期の作品集。乳母の子供たちとの異郷での再会という、心温まる空想譚のなかに再生への祈りをこめた「新樹の言葉」。“男爵”と呼ばれる無垢な男と、昔その家の女中で今は大女優となっている女性との恋愛譚「花燭」。ほかに「懶惰の歌留多」「葉桜と魔笛」「火の鳥」「八十八夜」「老ハイデルベルヒ」など全15編。

内容説明

麻薬中毒と自殺未遂の地獄の日々から立ち直ろうと懸命の努力を重ねていた時期の作品集。乳母の子供たちとの異郷での再会という、心温まる空想譚のなかに再生への祈りをこめた『新樹の言葉』。“男爵”と呼ばれる無垢な男と、昔その家の女中で今は大女優となっている女性との恋愛譚『花燭』。ほかに『懶惰の歌留多』『葉桜と魔笛』『火の鳥』『八十八夜』『老ハイデルベルヒ』など全15編。

著者等紹介

太宰治[ダザイオサム]
1909‐1948。青森県金木村生れ。本名は津島修治。東大仏文科中退。在学中、非合法運動に関係するが、脱落。酒場の女性と鎌倉の小動崎で心中をはかり、ひとり助かる。1935(昭和10)年、「逆行」が第1回芥川賞の次席となり、翌年、第一創作集『晩年』を刊行。この頃、パビナール中毒に悩む。’39年、井伏鱒二の世話で石原美智子と結婚、平静をえて「富嶽百景」など多くの佳作を書く。戦後、『斜陽』などで流行作家となるが、『人間失格』を残し山崎富栄と玉川上水で入水自殺(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゴンゾウ@新潮部

129
太宰の初期から中期にかけての短編集。麻薬中毒、自殺未遂などの挫折から立ち直ろうとした時期だけに創作に対する苦悩や焦り、自分に対する自信のなさが作品の中に出ている。また両親や兄弟に対する思いを淡々と吐露している。とても哀しい作品が多い。2015/08/05

じいじ

94
読友さんのレビューで、〇十年ぶりに太宰小説を読んでみたくなった。太宰が麻薬中毒と自殺未遂から抜け出したいと懸命に足掻いていた時分に書かれた15篇の短篇集。5人の兄妹を明るく描いた【愛と美について】が面白かった。ちょっと偉そうぶる29歳の長男を頭に、嫁にもいかずお堅い鉄道省に勤める長女、帝大医学部の秀才だが体が弱く学校へ行けない美男で半病人の次男、ミス日本に応募したいが身長が足りない次女…など5人の人間模様が壮観である。5年前に父親は他界。5人をじっと微笑みながら見つめる母と5人兄妹の物語は気分爽快です。2021/11/14

nakanaka

87
傑作揃いの短編集でした。まず「葉桜と魔笛」の姉妹のやり取りが切ないながらも若い女性の飾ることのない素直な心情を描いており感動しました。また過去に主人公の実家の女中だった女が今では人気女優になっておりその二人の恋愛を描いた「花燭」も爽やかさとコミカルさがありで面白かったです。個人的に一番心に染みたのは「兄たち」です。三人の実兄について描いたエッセイですが若くして亡くなった三番目の兄についてが中心となっています。太宰治の人となりについても知ることができる興味深い作品であると同時に目頭が熱くなる内容でした。2018/09/25

桜もち

80
感想書こうと読み返すと、つい読み込んでしまう。どれもこれも面白い短編集。『火の鳥』は未完で終わっていて、それでもっていいとこで終わってるから、もうどうしても続きが読めないとなると、ますます読みたい。苦しい。また表題作で、泥酔して宿に送り届けられ布団まで敷かれ、『私はあくる日の正午近くまで、投げ捨てられた鱈のように、だらしなく眠った』という一文があるが、上手いこと言うなと思う。見事に想像できすぎて、膝を打ってしまうし、自分もそんな状況の時ふと思い出して、妙に鱈の真似などしたくなるから可笑しい。2017/07/01

Willie the Wildcat

70
”再起”への他者の思いと、自己の揺れる心情。叱咤激励と反骨心で鼓舞すると共に、自省も忘れない。『新樹の言葉』と『秋風記』の時間軸と、『懶惰の歌留多』のいろはが興味深い。特に『秋風記』は、冒頭の物語が印象的な一節。『花燭』は、タケが頭に浮かぶ。『老ハイデルベルヒ』は、その後の創作の根底となった思想との件。氏の心底は計り知れないが、同様の行動をとった時のことを思い出した。一方、『葉桜と魔笛』の口笛と”手紙”の対比に、親子・姉妹の愛情表現の違いを感じる。『兄たち』の花束も同様。どうにも礼治が頭に浮かぶなぁ。2018/10/13

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