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出版社内容情報
魔王を倒した勇者一行の後日譚ファンタジー
魔王を倒した勇者一行の“その後”。
魔法使いフリーレンはエルフであり、他の3人と違う部分があります。
彼女が”後”の世界で生きること、感じることとは--
残った者たちが紡ぐ、葬送と祈りとは--
物語は“冒険の終わり”から始まる。
英雄たちの“生き様”を物語る、後日譚(アフター)ファンタジー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bura
137
サンデーうぇぶりにて5巻まで。アニメに魅了されて原作マンガを読みました。これはサンデー系王道マンガ。とにかく世界観に惚れてます。原作の絵も上手いなあ。千年以上生きるエルフの魔法使いフリーレンにとっては人間の一生はほんの一瞬。人間の心を見つめ直したいフリーレンは新しい仲間たちと再び冒険の旅に出ます。RPGゲームで時間を俯瞰している私達をキャラ目線の時間軸に引き込んでくれるところがとても良い。秋のアニメの中で今年一番の癒しを貰っています。2023/11/11
ゼロ
114
魔王を倒した勇者一行の後日譚を描くファンタジー。数多ある作品の中でも、クライマックスである魔王討伐のエピソードを省き、後日談から物語が始まる作品。地味な作品ではありながらも、主人公・フリーレンが勇者ヒンメルとの冒険を回想しながら、各地をまわる構成は胸にくる。ヒンメルが生きている時に、あなたのことを知りたいと口にしていたら、こんな冒険はしていなかったのでしょう。また「人を殺す魔法(ゾルトラーク)」は、80年前なら最先端でも、現代なら過去の遺物になっているのが時間の経過を感じる。絵が綺麗で読みやすい作品でした2023/10/05
こも 零細企業営業
106
勇者一行が10年かけて旅をして魔王を討伐した。そしてパーティーを解散して50年くらい経ち。勇者と再開したら勇者は年老いていた。それから10年くらいして勇者は亡くなった。その時にフリーレンは無表情で周りから冷たいと言われてしまう。そこからまた年数が経ち、今度は僧侶が、、その時に彼に託された少女に魔法を教え。僧侶が亡くなった後に彼女をお供にして旅に出るが、、世話されてるのがフリーレンなんだけど!2023/08/18
yoshida
91
エルフの魔法使いフリーレン。長命種の為、冒険を共にした仲間が先に老い、亡くなる宿命にある。エルフ特有の事象としてファンタジー物では昔からある設定。ひとつの目的を達したパーティは解散する。50年近くが過ぎ、かつての仲間を訪ねるフリーレン。この設定が秀逸だと思う。仲間と再会するも別れはすぐに訪れる。長命種で執着が薄く、他者への関心が薄いフリーレン。彼女は他者を知ろうとしなかった過去を悔いる。かつての仲間から託されたフェルン。フリーレンは懐かしい仲間を訪ね、過去の思い出を見つけつつフェルンと旅する。秀逸な作品。2023/12/10
眠る山猫屋
84
魔王を倒した勇者たちのその後・・・寂寞感漂うアフターストーリーとは言い切れない。魔王討伐から20年、勇者ヒンメルが死に、長命なエルフにして魔法使いフリーレンは冒険の軌跡を辿る旅に出る。途中フェルンを弟子に採り、旅を続ける中で、フリーレンは様々な事象を思い出し、学び直していく。当時は理解していなかったヒンメルの言葉の意味を悟る様が切ない。昔の強敵がいつしか時代の流れの中で強者ではなくなっていたエピソードは滲みる。無常な時間の流れと、それに寄り添わねばならない人間の生き方の物語だ。斬新。2021/01/10