小学館新書<br> さいはての中国

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小学館新書
さいはての中国

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  • サイズ 新書判/ページ数 269p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784098253357
  • NDC分類 302.22
  • Cコード C0231

出版社内容情報

行ってはいけない!!

アジアのシリコンバレー・深センをさまようネトゲ廃人、広州に出現したアフリカ人村、内モンゴルの超弩級ゴーストタウン、謎のゆるキャラ勢揃いの共産党テーマパーク、さらには日本や東南アジア、さらには北米カナダまで。現代中国を炙り出す弾丸ルポルタージュ11連発!!

ようこそ、ちょっと不思議で、心底怖い中国の旅へ。

「さいはての中国」は、単純に地理的な辺境地帯だけを意味するわけではない。それは、誰も気にとめず注意を払わない、現代中国の未知なる素顔を意味する言葉のつもりである。――「序章」より











【編集担当からのおすすめ情報】
天安門事件の「その後」を描いた『八九六四』が各紙で大絶賛された安田峰俊氏による最新作。次なるテーマは「さいはて」です。といっても、いわゆる「クレージー・ジャーニー」とは趣を異にします。著者が選んだ取材先は、深センや広州、プノンペンやトロントなど、アクセス的には困難ではない土地です。しかし、本書を読めば分かるとおり、これらの地はそれぞれの理由で、観光客には辿り着けない「奥地」であり、中国が外部に見せたくない「素顔」も垣間見えます。数々の社会派ルポを発表してきた著者の新境地を、お楽しみください。

【序章】 中国人による中国人のためのチャイナタウン 埼玉県川口市
【第1章】 中国のシリコンバレーをさまようネトゲ廃人たち 広東省深セン市
【第2章】 10万人の黒人が住みつく「リトルアフリカ」に潜入 広東省広州市
【第3章】 「習近平の聖地」を巡礼してみた 陝西省富平県・延川県
―コラム― 中国共産党テーマパークで遊ぶ 湖北省武漢市
【第4章】 突如「新首都候補」にされた田舎町 河北省「雄安新区」
【第5章】 ゴーストタウン「鬼城」の住人たち 内モンゴル自治区
―コラム― 世界一のラブドール工場を見学 遼寧省大連市
【第6章】 日本の友好国が「赤い植民地」と化した カンボジア・プノンペン特別市
【第7章】 新「慰安婦博物館」と元「中国人慰安婦」の虚実 江蘇省南京市
【第8章】 カナダの「反日グランドマスター」に会う オンタリオ州トロント市

安田 峰俊[ヤスダ ミネトシ]
著・文・その他

内容説明

ようこそ、ちょっと不思議で、心底怖い中国の旅へ。“アジアのシリコンバレー”深〓(せん)をさまようネトゲ廃人、広州に出現したアフリカ人村、内モンゴルの超弩級ゴーストタウン、謎のゆるキャラ勢揃いの共産党テーマパーク、さらには、日本や東南アジア、北米カナダまで。未知なる中国を探し求める著者は「さいはての地」で何を見たか?現代中国を炙り出す弾丸ルポルタージュ11連発!

目次

序章 中国人による中国人のためのチャイナタウン(埼玉県西川口)
第1章 中国のシリコンバレーをさまようネトゲ廃人たち―広東省深〓(せん)市
第2章 10万人の黒人が住みつく「リトルアフリカ」に潜入―広東省広州市
第3章 「習近平の聖地」を巡礼してみた―陝西省富平県・延川県
第4章 突如「新首都候補」にされた田舎町―河北省「雄安新区」
第5章 ゴーストタウン「鬼城」の住人たち―内モンゴル自治区ウランチャブ市・オルドス市
第6章 日本の友好国が「赤い植民地」と化した―カンボジア・プノンペン特別市
第7章 新「慰安婦博物館」と元「中国人慰安婦」の虚実―江蘇省南京市
第8章 カナダの「反日グランドマスター」に会う―カナダ・オンタリオ州トロント市

著者等紹介

安田峰俊[ヤスダミネトシ]
1982年、滋賀県生まれ。ルポライター。立命館大学人文科学研究所客員研究員。立命館大学文学部卒業後、広島大学大学院文学研究科修士課程修了(専攻は中国近現代史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

岡本

120
国内外で中国関係の取材や潜入レポを書いている著者のルポ集。オルドスの鬼城など知っている話もあったが殆どは目新しい内容。大胆かつ経験豊富な著者の中国での潜入ルポは読んでてハラハラしたり知らない話でドキドキしたりと興味深い。著者の他作品も読んでみたい所。2018/11/26

HANA

61
マスコミとか普通の旅行だとまずお目にかからないディープな中国案内記。深圳といえば世界最先端のIT企業群がクローズアップされるけど、そこの日陰に生息するネット廃人とか、習近平の聖地旅行ツアーとか、オルドスの「鬼城」とか色々濃い中国が紹介されている。特筆すべきは南京の慰安婦博物館とカナダの反日組織。普段政治的理由からあまり目にする事の無かった実態と共に、中国政府の人道を政治利用するやり方、人を送り込んで内部から侵食するやり方が本当に恐ろしい。色々あるけど全てを政治と切り離せないのが何とも共産国っぽかったなあ。2018/12/21

謙信公

25
怪しい場所への潜入や歴史関連の考察になるとテンションが上がるという著者が見た「さいはて」。深圳のネトゲ廃人、広州アフリカ人村、「習近平の聖地」富平・延川、新首都候補雄安新区、内モンゴル「鬼城」、さらにチャイナタウン西川口や「赤い植民地」カンボジア、極論に偏る「反日グランドマスター」に会うべくトロントまで。急速な発展の裏に潜む歪みや矛盾などをルポ。全てが政治がらみ。「かつてモンゴル人に支配された中国人やロシア人は、いまなお心の底で僕たちの力を恐れている。だから、彼らはモンゴルを2つに分けた」の言葉が印象的。2023/11/30

roatsu

25
ユニークだが鋭い切り口で巨大な隣国が内外に抱える現実へと肉迫した優秀なルポ。複雑な気分になるが、読み物としては文句なしに面白い。冒頭の西川口の状況を始め、膨大な入国者達を始めこの国から利害両面で大きな影響を受けている日本の現状を顧み、今後に備える上でも必読の一冊と思う。特に第3章、6章、7章、8章は日本の国益と日本人の尊厳にも直接関わる重大な取材であり読んでおくべき。習近平を扱った3章は笑って読めるけれども。紛れもない独裁者である彼の政治手法と個人崇拝政策の実態を具に知れば、醜く矮小な嫉妬から安倍総理を独2018/11/13

キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

23
中国、広州にあるアフリカ人街や作りかけで放置されたマンションがならぶゴーストサロン、ポル・ポトをバックアップしてきた中国がカンボジアで勢力を広げる理由、などなど。2022/12/23

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