小学館新書<br> 戦前の大金持ち

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小学館新書
戦前の大金持ち

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  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784098253296
  • NDC分類 335.21
  • Cコード C0221

出版社内容情報

昔の日本にはジョブズ並みがゴロゴロいた!

これまで日本の経営者といえば、「メザシの土光」に代表される質素倹約型が理想像とされてきたはずだ。しかし、それは果たして本当に伝統的な「日本の大金持ち」の姿なのだろうか。歴史を紐解けば、戦前の日本には、個性的でスケール感溢れる起業家たちがゴロゴロいた。戦前の日本は、スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツ並みの人材が揃ったシリコンバレーのような場所だったのだ。武器商人から一大財閥を築いた大倉喜八郎、孫文の辛亥革命をパトロンとして支えた梅屋庄吉、パリで「蕩尽王・バロン薩摩」として名を馳せた薩摩治郎八……彼らの豪快なカネの稼ぎ方・使い方を見ていると、今の日本のビジネス界がずいぶんとこじんまり見えてくるに違いない。戦後のサラリーマン型経営が終わりを迎えた今こそ、彼らの型破りな発想力に学びたい。

【編集担当からのおすすめ情報】
ライフネット生命の創業者で歴史にも造詣の深い出口治明氏が案内人となり、歴史に埋もれた戦前の起業家たちの人物像を紹介していきます。この本を読めば、真面目で質素倹約という日本の経営者像が高度経済成長以降に作られたイメージに過ぎないことに気づくはずです。日本人はもっと自由に、のびのびとビジネスを楽しんでいた。そしてド派手に稼ぎ、ド派手に使っていたのです。

出口 治明[デグチ ハルアキ]
編集

内容説明

かつての日本には、ジョブズやゲイツ並みの起業家がゴロゴロいた。孫文の辛亥革命をパトロンとして支えた梅屋庄吉、武器商人から一大財閥を築いた大倉喜八郎など、カネで近代日本を動かした男たちの型破りの発想力や行動力に学ぶ。

目次

第1章 “革命プロデューサー”梅屋庄吉
第2章 “パリの蕩尽王”薩摩治郎八
第3章 “初もの喰い狂”大倉喜八郎
第4章 “吉野の山林王”土倉庄三郎
第5章 “相場の神様”山崎種二
第6章 “世界の真珠王”御木本幸吉
最終章 “庭園日本一”足立全康

著者等紹介

出口治明[デグチハルアキ]
立命館アジア太平洋大学(APU)学長、ライフネット生命創業者。1948年三重県生まれ。京都大学法学部卒業後、72年日本生命に入社。企画部、財務企画部にて経営企画を担当し、ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て、同社を退職。2006年ネットライフ企画株式会社(08年、ライフネット生命保険株式会社に変更)を創業、代表取締役社長に就任。13年より代表取締役会長。17年取締役を退任、18年1月よりAPU学長に就任した

稲泉連[イナイズミレン]
ノンフィクションライター。1979年、東京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒。2005年に『ぼくもいくさに征くのだけれど 竹内浩三の詩と死』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞

山川徹[ヤマカワトオル]
ノンフィクションライター。1977年、山形県生まれ。東北大学法学部、國學院大學文学部2部卒。『別冊東北学』の編集に携わり、調査捕鯨や自然災害などを取材(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kiyoshi Utsugi

33
出口治明の「戦前の大金持ち」を読了しました。 ・梅屋庄吉 ・薩摩治郎八 ・大倉喜八郎 ・土倉庄三郎 ・山崎種二 ・御木本幸吉 ・足立全康 の七人の大金持ちが取り上げられています。 この本を読む前から知っていたのは、大倉喜八郎と御木本幸吉の二人だけでした。 それにしてもスケールの大きな人たちだなと感心しました。2022/08/26

trazom

15
7人の「戦前の大金持ち」を取り上げて、その評伝と解説を付すという構成だが、成程、目の付け所がよい。今年は明治維新150年で、西郷隆盛を筆頭に、維新の元勲など同じ名前ばかりを聞かされて辟易としていただけに、表の歴史とは別のところで、こういう大きな仕事をした人がいるのを知るのは面白い。しかも、これらの人たちは、表舞台で脚光を浴びる人たち以上にユニークであり、更に、公益的でもある。出口さんらしい見事な人選の罠にハマって、とても豪快で爽快な気分になる。2018/07/31

Daisuke Oyamada

14
ライフネット生命の創業者で 歴史に造詣の深い出口治明氏が案内人となり、 歴史に埋もれた戦前の起業家たちの 人物像を紹介しています。 取り上げられている人たちは、 単なる成り上がりではなく、社会に還元することはもちろん、 文化芸術への投資を行う反面、 子孫に財産を残なかった人たちだという。 映画興行を始め、パトロンとして孫文を支え続けた梅屋庄吉。 パリの社交界で人気となり・・・ https://190dai.com/2023/06/15/戦前の大金持ち-出口治明稲泉連山川徹/2023/06/13

エリナ松岡

13
ある意味売れっ子の出口さんの文章は適当に読んでますが、本はこれが初めてです。ストレートで味気ないタイトルが結構新鮮に感じます。内容の方は、偉人というには人間臭い、それでいてスケールの大きい、行動力がある面々が順に紹介されていきます。僕にとってはどの人物についても全く知識がなかったため、丸ごと楽しむことができました。1つ1つの人物についてまず評伝があり、それに続いて出口さんの解説があって、現代でも活かせるポイント、教訓を分かりやすく示してくれています。2018/09/05

スプリント

12
近代産業の黎明期であった維新〜明治の時代はジャパニーズドリームが多数実現された時代だったということがよくわかります。産業界が一致団結して発言権が強化されていれば戦争の選択肢を回避できたのかもしれませんね。2018/12/30

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