小学館新書<br> 爆走社長の天国と地獄―大分トリニータv.s.溝畑宏

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小学館新書
爆走社長の天国と地獄―大分トリニータv.s.溝畑宏

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  • サイズ 新書判/ページ数 349p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784098252893
  • NDC分類 783.47
  • Cコード C0295

出版社内容情報

地方創生を問う傑作ノンフィクション

「地方から世界へ」のスローガンを掲げ、キャリア官僚・溝畑宏の熱意によって創設されたプロサッカーチーム大分トリニータ。溝畑は、宴会での裸踊りも辞さないドブ板営業でスポンサー集めに奔走。ついにはW杯の大分招致を果たし、2008年にはナビスコ杯を制しチームは日本一に。しかし翌年チームは経営破綻し、溝畑は社長を辞任する。その後はチームも低迷し、2015年にはついにJ3に降格した(2017シーズンからJ2へ復帰)。
Jリーグ屈指のホームスタジアムを持ち、充実した育成システムで日本代表選手も数多く輩出、一度はチャンピオンとなったトリニータが迷走した理由は何か。溝畑はなぜ追放されたのか。チーム創設から現在までを追うことで、地方でのプロスポーツチーム、企業経営の難しさ、ひいては日本の「地方創生」の実態が見えてくる。ベストセラー『オシムの言葉』の著書が2010年に刊行した傑作ノンフィクション『社長・溝畑宏の天国と地獄』(集英社刊)に、選手を引退し大分市議選への出馬を表明した「ミスター・トリニータ」高松大樹へのインタビューなど収録の新章を加えた、増補版新書。

木村 元彦[キムラ ユキヒコ]

内容説明

「地方から世界へ」を掲げ、キャリア官僚・溝畑宏の熱意によって創設された大分トリニータ。彼は体を張ってスポンサー集めに奔走し、大分へのW杯招致、さらにナビスコ杯優勝も果たした。しかし日本一に輝いた翌年にチームは経営破綻し、溝畑は追放の憂き目に(その後、国土交通省観光庁長官就任)。そこから見えてくる日本の地方創生の現実とは?問題作『社長・溝畑宏の天国と地獄―大分トリニータの15年』(2010年/集英社刊)に、その後のチームの軌跡を加筆した待望の増補版新書。

目次

第1章 踊る官僚
第2章 スポンサーたち
第3章 暗黒の1997
第4章 J1昇格
第5章 ナビスコカップ優勝、そして社長失格
追加章 ミスター・トリニータの回想

著者等紹介

木村元彦[キムラユキヒコ]
ノンフィクションライター、ビデオジャーナリスト。1962年愛知県生まれ。中央大学文学部卒。スポーツ人物論、アジアや東欧などの民族問題の取材を続けている。『オシムの言葉 フィールドの向こうに人生が見える』で第16回ミズノスポーツライター賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばんだねいっぺい

29
 道なきところに道を、恥も外聞もなく一生懸命心血注いで作った男が、正当に評価されることなく悪名を背負うのはいかがなものか。 男気溢れる人たち。朝日ソーラーの林社長やペイントホームの星野社長、マルハンの韓会長などの熱い生き様にもまた、感銘を受けた。 「夢を売る会社が主導権を一度リーグや銀行に握られてしまうと立て直すのは、容易ではない」の言葉が突き刺さった。 男の嫉妬はみっともない。尊敬できる人々とそうじゃない人々がたくさん出てきた本だった。今年、現時点のベスト2017/02/12

Saku

8
Jリーグクラブのサポーターをしていれば、当時の大分トリニータのゴタゴタは聞こえて来ていたけれど、内部ではこんなことが起こっていたとは。全ては溝畑氏が大分に赴任してきたことに始まって、行政を巻き込んでワールドカップの会場誘致、その後のクラブチーム作りを溝畑氏が一人で抱えていたのがわかる。ただ、市民や財界の理解を得ることを後回しにしたせいで、クラブ経営は自転車操業になってしまったようだ。スポンサーもベンチャー企業が多かったし。チーム名が政界、財界、市民の三位一体を示すトリニティから来ていることがすごく皮肉。2017/09/17

Iwata Kentaro

5
献本御礼。むちゃむちゃ面白かった。ぼくはここ数年のトリニータしか知りませんが(海外生活のせいもある)、とにかくすごいですねえ。良くも悪くも強烈な人物は、とにかくドキュメンタリの題材としては最高です。2020/05/28

ぼっつ

3
他サポとして読ませてもらった。あくまでも中立的立場として、溝畑宏の大分トリニータ設立からの奮闘を記している。連れてくるのは何かと怪しい県外のスポンサーだったり、大分FCを粉飾決算に追いやったり、辞任即観光庁長官就任と良い印象はない同氏だが一部の事実だけで人を判断することの危険性は知っておいた方がいいと思う。現在も大分トリニータを愛す同氏はなぜ、選手や周りから愛されているのか。そこには大分への多分の情熱があったことは残念ながらあまり知られていないだろう。Jリーグを愛する者にとっては非常に興味深い一冊。2017/02/09

koishikawa85

2
とても面白い。2022/06/15

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