出版社内容情報
地方創生を問う傑作ノンフィクション
「地方から世界へ」のスローガンを掲げ、キャリア官僚・溝畑宏の熱意によって創設されたプロサッカーチーム大分トリニータ。溝畑は、宴会での裸踊りも辞さないドブ板営業でスポンサー集めに奔走。ついにはW杯の大分招致を果たし、2008年にはナビスコ杯を制しチームは日本一に。しかし翌年チームは経営破綻し、溝畑は社長を辞任する。その後はチームも低迷し、2015年にはついにJ3に降格した(2017シーズンからJ2へ復帰)。
Jリーグ屈指のホームスタジアムを持ち、充実した育成システムで日本代表選手も数多く輩出、一度はチャンピオンとなったトリニータが迷走した理由は何か。溝畑はなぜ追放されたのか。チーム創設から現在までを追うことで、地方でのプロスポーツチーム、企業経営の難しさ、ひいては日本の「地方創生」の実態が見えてくる。ベストセラー『オシムの言葉』の著書が2010年に刊行した傑作ノンフィクション『社長・溝畑宏の天国と地獄』(集英社刊)に、選手を引退し大分市議選への出馬を表明した「ミスター・トリニータ」高松大樹へのインタビューなど収録の新章を加えた、増補版新書。
木村 元彦[キムラ ユキヒコ]
内容説明
「地方から世界へ」を掲げ、キャリア官僚・溝畑宏の熱意によって創設された大分トリニータ。彼は体を張ってスポンサー集めに奔走し、大分へのW杯招致、さらにナビスコ杯優勝も果たした。しかし日本一に輝いた翌年にチームは経営破綻し、溝畑は追放の憂き目に(その後、国土交通省観光庁長官就任)。そこから見えてくる日本の地方創生の現実とは?問題作『社長・溝畑宏の天国と地獄―大分トリニータの15年』(2010年/集英社刊)に、その後のチームの軌跡を加筆した待望の増補版新書。
目次
第1章 踊る官僚
第2章 スポンサーたち
第3章 暗黒の1997
第4章 J1昇格
第5章 ナビスコカップ優勝、そして社長失格
追加章 ミスター・トリニータの回想
著者等紹介
木村元彦[キムラユキヒコ]
ノンフィクションライター、ビデオジャーナリスト。1962年愛知県生まれ。中央大学文学部卒。スポーツ人物論、アジアや東欧などの民族問題の取材を続けている。『オシムの言葉 フィールドの向こうに人生が見える』で第16回ミズノスポーツライター賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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