出版社内容情報
タイタンのメタンの海に何が存在するのか?
2005年1月、探査機カッシーニから切り離され、土星の衛星タイタンに降り立った着陸機ホイヘンスからの映像に、研究者は驚愕した。空にたなびく雲、河川の跡には液体の浸食によって角が取れた丸い石、赤道には砂漠が広がり、北極には液体を湛えた数千もの湖や海──まるで地球である。違うのは、タイタンに存在する液体は、水ではなくメタンだということ。
最新の探査によって次々とベールをはがされる太陽系天体の姿から、我々とは異なる環境に生息する地球外生命を、多くの研究者が真剣に考え始めている。本書は、その研究の最前線に立つ著者が、タイタンはもとより木星の衛星エウロパ、土星の衛星エンセラダス、さらには太陽系外の惑星まで、宇宙は生命存在の可能性がある天体に満ちていることを考証する。
【編集担当からのおすすめ情報】
この地球にも、太陽光や酸素を必要とせず、海底火山の100℃の高温、高圧のもとで暮らす多くの微生物がいます。そして、それにそっくりな環境が、エウロパやエンセラダスにも存在するのです!
わくわくするような、宇宙生命探査の旅へと誘う一冊です。
内容説明
タイタンのメタンの海に何が存在するのか?火星、タイタン、エウロパ、エンセラダスから太陽系外惑星まで、生命体存在の可能性を、最新の探査成果から大胆予測!
目次
プロローグ 宇宙は生命で満ち溢れているか
第1章 ハビタブルプラネット地球
第2章 氷衛星のハビタビリティ
第3章 タイタン
第4章 系外惑星
エピローグ 旅の目的地
著者等紹介
関根康人[セキネヤスヒト]
1978年東京都生まれ。東京大学理学部卒。同大学院理学系研究科博士課程修了。2004~2005年、NASAエイムズ研究所にて研究活動を行う。現在は、東京大学大学院新領域創成科学研究科講師。これまで、タイタンの大気や海の起源、エンセラダスにおける生命存在の可能性、地球と生命の共進化など、宇宙における生命を育む環境の成り立ちに興味を持ち研究を行う。アメリカ地球物理学連合、日本惑星科学会、日本地球化学会所属。2009年、日本惑星科学会最優秀研究者賞、2012年地球化学研究協会奨励賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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