小学館新書<br> 土星の衛星タイタンに生命体がいる!―「地球外生命」を探す最新研究

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小学館新書
土星の衛星タイタンに生命体がいる!―「地球外生命」を探す最新研究

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  • サイズ 新書判/ページ数 221p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784098251933
  • NDC分類 460
  • Cコード C0244

出版社内容情報

タイタンのメタンの海に何が存在するのか?

2005年1月、探査機カッシーニから切り離され、土星の衛星タイタンに降り立った着陸機ホイヘンスからの映像に、研究者は驚愕した。空にたなびく雲、河川の跡には液体の浸食によって角が取れた丸い石、赤道には砂漠が広がり、北極には液体を湛えた数千もの湖や海──まるで地球である。違うのは、タイタンに存在する液体は、水ではなくメタンだということ。
最新の探査によって次々とベールをはがされる太陽系天体の姿から、我々とは異なる環境に生息する地球外生命を、多くの研究者が真剣に考え始めている。本書は、その研究の最前線に立つ著者が、タイタンはもとより木星の衛星エウロパ、土星の衛星エンセラダス、さらには太陽系外の惑星まで、宇宙は生命存在の可能性がある天体に満ちていることを考証する。

【編集担当からのおすすめ情報】
この地球にも、太陽光や酸素を必要とせず、海底火山の100℃の高温、高圧のもとで暮らす多くの微生物がいます。そして、それにそっくりな環境が、エウロパやエンセラダスにも存在するのです!
わくわくするような、宇宙生命探査の旅へと誘う一冊です。

内容説明

タイタンのメタンの海に何が存在するのか?火星、タイタン、エウロパ、エンセラダスから太陽系外惑星まで、生命体存在の可能性を、最新の探査成果から大胆予測!

目次

プロローグ 宇宙は生命で満ち溢れているか
第1章 ハビタブルプラネット地球
第2章 氷衛星のハビタビリティ
第3章 タイタン
第4章 系外惑星
エピローグ 旅の目的地

著者等紹介

関根康人[セキネヤスヒト]
1978年東京都生まれ。東京大学理学部卒。同大学院理学系研究科博士課程修了。2004~2005年、NASAエイムズ研究所にて研究活動を行う。現在は、東京大学大学院新領域創成科学研究科講師。これまで、タイタンの大気や海の起源、エンセラダスにおける生命存在の可能性、地球と生命の共進化など、宇宙における生命を育む環境の成り立ちに興味を持ち研究を行う。アメリカ地球物理学連合、日本惑星科学会、日本地球化学会所属。2009年、日本惑星科学会最優秀研究者賞、2012年地球化学研究協会奨励賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

posh

17
カッシーニ探査機によって確認された、タイタンの液体メタンの海。地球と同じように日射エネルギーでメタンの循環が駆動されているという。衛星の情報から思考実験を行い仮想タイタン生命を想像してみる。地球上で実際の実験を行い、コンピュータでシミュレーションも行っている。「タイタンでは地球と同様の物理現象が異なる物質て起きている」他の学者の意見等も紹介しながら太陽系惑星探査の歴史と未来を記して、惑星のハビタビリティを考察し、科学者でなくとも他の惑星に生命体が見つかる日がいつか来るかと思うと明日という日に希望が持てる。2014/05/25

黒豆

6
カールセーガン博士主導による生命の可能性を探る惑星探査の歴史から始まり、タイトルにもある土星の衛星タイタンがどうしてターゲットになつたか?そしてその詳細検証へと話が展開する。具体的には、タイタンがメタンやエタンの海に覆われている可能性がある。タイタンは地球以外の太陽系天体で唯一、降雨が起きている天体。カッシーニの今を調べてみた、今年2017年9月に土星の大気を調べるため突入する計画。 最後に惑星探査には数千億円の膨大な費用が必要となる、反対意見も紹介されている。2017/05/17

茶幸才斎

3
金星、火星、木星の衛星イオ、エウロパ、ガニメデ、カリスト、そして土星の衛星エンセラダスとタイタンについて、その物理構成や大気の化学組成、気象現象などから、生命体が発生可能な天体の条件について考察し、更に太陽系外の惑星観測の成果から「宇宙に満ちあふれる生命」のイメージに思いを馳せている本。金星の濃硫酸の雲や、イオの活火山、エウロパの厚い氷の下の海、エンセラダスの地表を割り噴き出す水蒸気と、太陽系内だけでも多様な天体の姿があることが分かり面白かった。多分、タイタンの広大なメタンの湖に生命は、私はいないと思う。2014/07/17

Humbaba

3
生命体が生まれるためにはいくつかの条件が必要である。また、例え生まれたとしても生き続けるためには幾つもの偶然が重ならなければならない。過酷な環境下においては、生命を維持できないという可能性もあり、さらにその証拠が消えてしまう可能性も十分にある。そのため、すぐに見つからないからといって生命がない証拠とは成り得ない。2014/01/16

東側ギャン

1
生命体がいる!じゃなくて衛星のタイタンに生物がいる可能性が(少し(小声))あるそしてその上でのタイタンのシュミレーションや!という感じ。タイトルは煽ってるけど中身は正当な新しい宇宙科学のおはなし2017/03/31

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