小学館101新書<br> 経済の自虐主義を排す―日本の成長を妨げたい人たち

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小学館101新書
経済の自虐主義を排す―日本の成長を妨げたい人たち

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  • サイズ 新書判/ページ数 215p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784098251568
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C0295

出版社内容情報

経済にはびこる自虐主義者こそ真の敵だった

国民経済の目的は「世を經(おさ)め民を濟(すく)う」ことである。そのために政府はあらゆることをせねばならない。やっと安倍政権が成長路線に大きく舵を切ったが、なぜかくも長い間、政府は本気でデフレ対策をせずに国民を苦しめ続けたのか。また政府にデフレ対策をしないよう提言してきた官僚、学者、評論家、経営者の何と多いことか。著者はこの状況を「実は経済にはまだまだ自虐史観がはびこっているのです」という。彼らは中国、韓国を実態以上に賞賛し、「コンクリートから人へ」「公的年金は必ず破綻する」「安倍路線では必ずハイパーインフレになる」「少子化、人口減少で日本はもう経済成長しない」などと事実も論理も無視して日本を貶め日本人から元気を奪おうとする。そして、決して経世済民に有効な対策を提示しない(できない)。もし彼らが本気で自説を信じるなら、日本から出て行った方が良いだろうに、日本にしがみつく。著者は「最近ハッキリわかったことは、経済にはびこる自虐主義者が私の真の敵である、ということです」と言い切る。この本は、国民に害を成す「経済の自虐主義」を明解に説明し、彼らを実名で徹底論破する快書である。

【編集担当からのおすすめ情報】
安倍政権の成長路線は、これまで著者が力説してきた「デフレ対策」と見事に一致しています。この政策で日本の経済が浮上すれば、著者が言って来たことが正しかったという証明になります。と同時に「経済の自虐主義者」が言って来たことがウソ八百だったことも証明されます。その観点から政治を見るのも楽しいと思いますよ。それにしても何でこんなに「日本はダメだ、破綻する」と言いたがるのでしょうね?世界を見回しても日本ほど上手く行っている国はそうそうないんですけど、不思議です。

はじめに
経済の自虐史観あるいは自虐主義者について/「鬱陶しいんだよっ、お前らはっ!」
第1章 「経世済民」に背いた日本国総理大臣
経済、つまり経世済民とは/政府と企業を混同する愚論/今、インフラは寿命を迎えつつある/信じがたい野田前総理の官邸かわら版/経世済民を全く理解できなかった民主党/経済的自虐主義者のデタラメ/印象操作のオンパレード
第2章 日本銀行―経済自虐主義の巣窟
中央銀行の独立とは/世界の中央銀行は失業率改善も大事な仕事/デフレ容認論者に変節した河野龍太郎氏/デフレを進行させる竹中氏ら新古典派経済学者/誰も日銀総裁をやめさせられない/「毎日新聞、正気か!?」/日銀の呆れた人口減少デフレ論/藻谷浩氏―日銀の救世主が現れた
第3章 国益を考えない経団連と新古典派経済学者
米倉会長と米化学企業の関係/国益を損ねる数々の暴言/「グレート・リセット」よりメンテナンス(保守)/摩訶不思議な報告書「グローバルJAPAN」/国民が経済自虐主義者を排除した
最終章 悪魔は何よりも嘲笑を恐れる
「企業経営」と「国民経済」を混同した松下幸之助氏/日本破綻論はカタストロフィー・ビジネスだ/バカと自虐主義者を信じてはいけない/彼らを嘲笑しよう

内容説明

国民経済の目的は「世を經(おさ)め民を濟(すく)う」ことにある。そのために政府はあらゆることをする。やっと安倍政権が成長路線に舵を切ったが、なぜかくも長い間、民主党政権はデフレ対策をせず国民を苦しめたのか。著者は「経済にも自虐史観が根付いている」と言う。国民に害を及ぼす「経済の自虐主義」を明らかにし、徹底論破する快書。

目次

第1章 「経世済民」に背いた日本国内閣総理大臣(経済、つまり経世済民とは何か;政府と企業を混同している愚論 ほか)
第2章 日本銀行―経済自虐主義の巣窟(中央銀行の独立性とは;世界の中央銀行は失業率改善も仕事 ほか)
第3章 国益を損ねる経団連(米倉経団連会長と米モンサント社との関係;「日本は輸出依存国、貿易立国」のウソ ほか)
最終章 悪魔は嘲笑されることを最も恐れる(「企業経営」と「国民経済」を混同していた松下幸之助氏;日本破綻論はカタストロフィ・ビジネスだ ほか)

著者等紹介

三橋貴明[ミツハシタカアキ]
中小企業診断士、経済評論家、作家。1969年生まれ。東京都立大学(現・首都大学東京)経済学部卒業。外資系IT企業など数社に勤務した後、中小企業診断士として独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kentaro

27
日本経済は成長しないとか、国債が1000兆円となり、日本はこのままでは破綻するから消費税を上げなければならないといったミスリードが行われる。 そもそも日本の国債は国民の借金ではなく、政府の債務であり、自国通貨で発行されたものであるから、お金の供給量を調整すれば良いので破綻はしない。 これがギリシャのように対外債務としての借金との違いである。 デフレから脱出するためには経済成長が必要だ。そこまではあっているが、建設国債を発行して、公共投資を増加させるというと猛反対する。そろそろ、自虐主義からの脱却が必要だ。2019/08/24

さきこ

5
三橋貴明のいつもの主張。ブログとほぼ同じ内容。 三橋さんの言っていることは分かりやすく筋が通っている.特に「国は企業ではない,儲かる事業こそ民間がやればよい」というのは目から鱗.「地方主権」に対する指摘も納得. しかし,本人が嫌っているはずのレッテル貼りを自身でやってしまっている.「自虐主義者」達と正々堂々戦ってほしい。 2013/02/07

さきん

4
日本人は反省する余りに悲観的な結論に至り、期を逸する傾向が経済においても存在することを感じた。もちろん、さまざまな課題に危機感を持つのは大事だが、冷静な判断、行動が必要である。2015/07/01

masa

4
読み終えて感じるのは、タイトルの付け方のうまさ。この本で言いたいことは、このタイトル「経済の自虐主義を排す」という言葉が十分に言い表している。今度はここで叩かれている側の人の主張を読んでみたい。2013/11/01

Riopapa

4
三橋氏の主張はいろいろと読んだり、聞いたり、見たりしているので、かなり理解し、納得もしているのだが、なぜこんなに分かりやすい話を聞こうとしない人たち(特に民主党の政治家)が多いのだろうと不思議に思っていた。自虐史観という言い方でストンと落ちた。政治と同じだったのか。2013/02/22

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