小学館101新書
90分でわかる平家物語

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784098251216
  • NDC分類 913.434
  • Cコード C0221

出版社内容情報

古典が読めない人もすっ!とわかる入門書

2012年NHK大河ドラマは『平清盛』。20代のイケメン俳優たちが、中世に誕生し、琵琶法師によって語り継がれた軍記作品の最高傑作『平家物語』の世界に挑みます。
ドラマが始まる2か月前に先駆けて発売するこの本は、「古典は苦手だった」「いつか読みたいとは思っていたけれど先延ばしにしていた」というビギナー読者を対象とした入門書です。“イラスト入り人物辞典”“あらすじイッキ読み”“おいしいところだけ原文を味わう”の3点セットを特長とし、大学の講義一コマ分の時間で『平家物語』の世界観が理解できるようにしました。
これから古典を読んでみたい人、映像作品を楽しみたい人必携の一冊です。

はじめに ――――3
『平家物語』ゆかりの地 ―――――10
凡例 ―――――――12

第一章 『平家物語』をめぐる人々 ―――13
平氏系図…14/平清盛…16/平重盛…18/平宗盛…20/平知盛…21
平重衡…22/平徳子…23/平維盛、六代御前…24/平忠盛…25
平経盛、平教盛…26/平頼盛…27/平忠度…28
平教経、平経正、平敦盛、伊藤忠清…29/平時子…30/平時忠…31
平滋子…32/池禅尼…33/平家貞…34/平盛国…35
源氏系図…36/源頼朝…38/源義経…40/源(木曾)義仲…42
源義朝…44/源行家、源範頼…46/源頼政…47/梶原景時…48
熊谷直実、那須与一…49/北条時政、政子、常盤御前…50
皇室系図…51/後白河天皇…52/白河天皇、鳥羽天皇、崇徳天皇…54
高倉天皇、安徳天皇、後鳥羽天皇…55
主覚法親王、以仁王、式子内親王…56/藤原璋子、藤原得子…57
藤原忠実、藤原頼長…58/信西、俊かん、文覚、西行…59
松浦水軍、河野水軍、阿波水軍、藤原秀衡…60

第二章 『平家物語』イッキ読み ――清盛の死まで
序章 祇園精舎(巻1)/物語の始まり方/二つの物語
平家一門のリーダー、清盛/清盛の出生 ――白河院の落胤?
清盛の青年時代 ――“武士の小倅”/清盛の偉業 ――福原と日宋貿易
清盛の栄華 ――子供の出世、神仏の加護/朝廷の抗争
清盛の悪行1 ――殿下乗合事件/平家打倒計画1 ――鹿谷事件の発端
白山事件/清盛の悪行2 ――鹿谷事件の顛末/鬼界島の流人たち
平家に射す光と影/清盛の悪行3 ――クーデター
清盛、栄華の絶頂 ――安徳天皇即位/平家打倒計画2 ――以仁王挙兵
清盛の悪行4 ――皇族殺害/清盛の悪行5 ――福原遷都
平家打倒計画3 ――頼朝挙兵/後白河院が保証する挙兵
頼朝追討 ――富士川合戦/都帰り/清盛の悪行6 ――奈良炎上
高倉院崩御/義仲蜂起・全国の源氏蜂起/清盛の死/清盛生前の逸話
仕立てあげられた“悪人”清盛/頼朝や源氏の武士が活躍する『平家物語』

原文を味わう
祇園精舎…62/烽火之沙汰…102/足摺…108/橋合戦…118/富士川…128
入道死去…136/入道死去2…140

第三章 『平家物語』イッキ読み ――清盛の死から平家滅亡まで ――147
弱まる平家の威信/義仲、都に迫る ――倶梨迦羅落とし
平家都落ち ――滅亡への第一歩/二人の天皇
平家の逃避行/三者にらみ合い ――頼朝・義仲・平家/義仲追討
平家敗戦 ――一ノ谷の合戦/駆け引き/虜囚重衡/維盛入水/頼盛延命
落ち着きを取り戻す都/範頼西国追討/平家敗戦 ――屋島合戦
平家滅亡 ――壇の浦合戦/戦後処理/宗盛処刑/重衡処刑/時忠流罪
義経と頼朝の亀裂/頼朝の施策/平家嫡流の助命/源氏残党狩り
平家残党狩り/平家断絶 ――六代処刑/建礼門院往生/一族滅亡の物語
物語の終わり方

原文を味わう
福原落…156/宇治川先陣…166/木曾最期…170/敦盛最期…176/那須与一…188
先帝身投…194/六代被斬…207/女院死去…212

『平家物語』主要なできごと ―――――217
おわりに ――――220

内容説明

「祗園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり…」この有名な冒頭句で始まる『平家物語』は、中世に誕生し、琵琶法師によって語り継がれた軍記作品の最高傑作である。本書では、平清盛を中心とした平家一門の興亡というストーリーとテーマがしっかり頭にはいるようわかりやすく解説するとともに、有名なシーンを原文で取り上げ、現代語訳で紹介。さらに中心人物たちのガイドを加えて複雑な人間関係も理解できる構成にし、初心者や映像作品を楽しみたい人にとって必携の入門書とした。

目次

第1章 『平家物語』をめぐる人々(平氏系図;平清盛;平重盛 ほか)
第2章 『平家物語』イッキ読み―清盛の死まで(祇園精舎;物語の始まり方;二つの物語 ほか)
第3章 『平家物語』イッキ読み―清盛の死から平家滅亡まで(弱まる平家の威信;義仲、都に迫る―倶梨迦羅落とし;平家都落ち―滅亡への第一歩 ほか)

著者等紹介

櫻井陽子[サクライヨウコ]
1957年生まれ。お茶の水女子大学大学院博士課程単位取得退学。博士(人文科学)。現在、駒澤大学文学部教授。『平家物語』などの軍記物語を中心とした中世日本文学の研究を専門としている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りかん

4
ずいぶん前の朝日新聞で大河ドラマの入門書として紹介されていました。恥ずかしながら源平争乱について、ほとんど無知だった私には最適でした。源平双方と皇室の系図が載っていて、途中で人物相関がわからなくなっても大丈夫な親切さ。(ていうか、名前似すぎてて覚えられないし、歳なのか?)代表的な原文も載っていて、800年も語り継がれてきた日本語の美しさに触れることもできます。2012/02/04

チホ

3
学生時代が懐かしくなって、リハビリがてら読んでみました。時系列順に原文や史実を織り交ぜた作者の解説で、「平家物語」の世界が追体験できます。個人的に古典の中で一番好きな「平家物語」。文章の美しさもさることながら、無常観や人の業も丁寧に描かれています。混沌として不安定だけど、人の機微や中世の風雅さは本当に美しいと思う。やっぱり本が好きだな。読書はしばらくやめられそうにありません。笑2017/03/08

かっぱ

2
来年の大河に備えて、予習です。2011/12/24

Noriko S

1
大河のための勉強本。何度も読まないと人間関係がわかりづらい(名前が特に)ので、人物紹介をあげてくれているのが助かる。90分では読むのは大変だが、非常に勉強になった。2022/03/14

mcpekmaeda

1
タイトルから安直なダイジェスト本かと思ったら、なかなかの本格派であった。難しい内容を平易に説き起こすことができる著者に感心した2016/09/20

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