出版社内容情報
盗人たち5人が、牛を引く小さな子どもに改心させられるという、新美南吉の『ごんぎつね』『手ぶくろを買いに』と並ぶ名作を絵本にしたものです。絵本初挑戦の新人画家が見事に南吉の世界を表現しました。
さいとう よしみ[サイトウ ヨシミ]
イラスト
新美 南吉[ニイミ ナンキチ]
著・文・その他
内容説明
新米の盗人4人と親方が平和な花のき村にあらわれました。そこで何が起こったのでしょうか。新美南吉の不朽の名作を絵本化。
著者等紹介
新美南吉[ニイミナンキチ]
1913年愛知県半田市生まれ。半田中学校在学中から童話を書き始める。『赤い鳥』に投稿。『ごんぎつね』で鈴木三重吉に見出される。東京外国語学校卒業後、帰郷し、教壇に立つかたわら、創作活動を続けた。1943年死去
さいとうよしみ[サイトウヨシミ]
1963年広島県生まれ。1983年東京芸術大学油絵科に入学。1994年に長男誕生、山村に引っ越す。1995年次男誕生、山村に暮らす。2002年広島に帰り、創作活動を開始。『花のき村と盗人たち』が、絵本初作品
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kawa
28
新米スタッフを引き連れて花のき村での荒稼ぎを目論む窃盗団。村の守り神?や村人のフレンドリー対応にすっかり改心。メルヘンチックで心が温まる名作。平和憲法に守られている我が国もこんな風に上手くいけばいいのだけれど…、余計なことも想像できる。青空朗読で視聴。図書館にこの絵本もあるようでリクエストしよう。(「青空朗読」にて38分)2024/01/12
HiroNuma7
17
盗人の親方が弟子(盗人初挑戦の元職人、芸人の子ども)と共に、のどかな村を訪れます。盗みのイロハを弟子に教えようとしますが、どうにも上手くいきません。その後、親方は不思議な子どもに出会い、それがきっかけで、盗人たちの運命が変わります。信じてもらえる喜び、本当に親方は嬉しかったんでしょうね。最後、弟子たちに伝えた親方の言葉の重みは、弟子の心に伝わったと思います。この村の人達も良かった。気持ちのよい本でした。2016/09/29
ヒラP@ehon.gohon
16
【再読】大人のための絵本2022/04/29
あおい
16
新米盗人4人と親方が平和な村にやってきた。偵察に行った新米達は役に立たず呆れる親方の前に1人の子供が現れて…。きれいな心に出会ったり信頼された時自分もきれいな心でそれに応えたいと思う。心に沁みる絵本です。2016/04/23
nikoniko313jp
12
娘達との読書時間 長女のお勧めの1冊。こちらも 3人で交代で音読♪2015/01/25