出版社内容情報
子どもも大人も楽しめる、極上の詩25編。
雑誌『小学一年生』の人気連載「一年生の詩」が絵本になりました。江國香織さんが小学一年生のために書いた詩は、全部で25編。どれもシンプルでやさしいことばでできていますが、その世界はとても深く広大です。時にはあたたかく、時には怖いほど繊細で、時には読む人を「哲学」に誘います。そんな詩を受け止める井口真吾さんの絵は、ポップで、不思議で、懐かしく愛らしい世界が広がります。すべての小学一年生と、すべての元・小学一年生におすすめする、とびっきりすてきな絵本です。新入学のプレゼントにも最適!
内容説明
きょうからあなたはなりものいりでいちねんせい。ようこそにぎやかなせかいへ。日本語って、こんなに面白い!楽しい詩と絵がひとつになった、子どもも大人も楽しめる、すてきなおくりもの。
著者等紹介
江國香織[エクニカオリ]
1964年東京生まれ。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞を、04年『号泣する準備はできていた』で直木賞を受賞
井口真吾[イグチシンゴ]
1957年広島生まれ。1983年漫画雑誌『ガロ』でデビュー。84年に生み出したキャクター「Zちゃん」の世界をもとに、漫画、絵本などさまざまな創作活動を展開している。個展やグループ展も多数開催(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どあら
15
図書館で借りて読了。1年生には少し難しいかも…( ´△`)2017/03/08
Maiラピ
15
雑誌「小学一年生」に2年間連載された、江國 香織さんが小学校に入ったばかりの、生まれて初めて詩を読む子どもたちのために綴られた25編の詩の絵本。どれも親しく身近な元気になる言葉がしなやかに語られてます。わたし的にはこんなポップな絵じゃない方がいいなって思ったのですが、娘にはとてもキャッチーな絵らしくて、かわいい~♪と連発でした。まだ一年生にならない娘ですが、詩もいいね♪だって(笑 声に出して読むともっと楽しく耳に響く言葉たちです。一年生になる子へのプレゼントにも最適な絵本です。2011/04/15
遠い日
9
2009年から2011年まで、雑誌「小学一年生」に連載された詩だが、子どもに向けても、江國さんのことばは甘くならず、腰も引けず、遠慮なく江國香織のことばで詩の世界を作る。読むうち、あっ、あっ、と江國さんの匂いがかすめるような気がしました。2018/08/28
mntmt
8
題名のせいで、大人の読者がいないだろうなと思う。でも、読んでみて、良かった。江國さんの言葉が優しく心に響きます。感性豊かな詩です。ただ、残念なことに、絵が全く詩に合ってません。なんて毒々しい色なんだ。本当に悲しくなってしまった。2015/03/18
猪子
6
小学一年生に連載されていた詩をまとめた絵本。江國香織さんの詩とガロデビューの井口真吾さんが相まって大人向けの雰囲気も感じさせる。『ようこそ』というタイトルの詩で『ちみもうりょうのばっこするせかいへ』というところには笑ってしまった。2019/08/18