出版社内容情報
夕焼けは喜びも悲しみも包み込む
だんだんと沈みゆく太陽を背景に、ジャングルジムで遊ぶ男の子、悔しくて石を蹴る女の子、買い物帰りの親子などが描き出されます。それぞれのシーンのいろいろな感情を、夕焼けがやさしく包み込み、誰にでも静かな夜がやってきます。
【編集担当からのおすすめ情報】
ページをめくる度に少しずつ沈んでいく太陽が印象的な、静かに噛みしめる雰囲気の絵本ができました。昭和初期を思わせるような少しノスタルジックな絵で展開する、ザ・キャビンカンパニーの新境地。贈り物としてもいいかもしれません。
内容説明
ゆっくりおやすみ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
158
ザ・キャビンカンパニー、2作目です。夏から秋に移り変わる季節の夕陽絵本、身も心も夕日に染まり絵画のように美しい絵本でした。🌇🌇🌇 https://www.shogakukan.co.jp/books/097252292023/07/15
がらくたどん
66
暑い暑いが合言葉の夏でしたが、さすがに在所の朝晩は20度程度まで気温も下がり、空もすっかり秋の色。こちらは画面から照射される色彩ビームがとても愉快なキャビンカンパニーさんの、うつろう季節を楽しむ絵本。夏から冬へ、畑でプールで街路で公園で、生まれる前から物思う頃までの子ども達を包んでとかす夕焼けの景色。「夕焼け」から大人が思う郷愁ほどには感傷を押し付けず、でも一日の終わりの「なんだかな~」や「今日もいろんなことしたな」の気持ちが夕焼け色にそっと包まれほどけて行く。実際の書籍は紹介書影より数段迫力があります。2023/09/27
momogaga
39
【大人こそ絵本】夕やけに染まり行く時間に読みました。作中詩『熟れる一日』が良い。そして、今日も満天の星空を眺めます。2024/01/03
ヒラP@ehon.gohon
34
夕焼けをモチーフにした様々な場景に、癒やしを感じました。 いろんなことがあった一日を、沈んでいく夕日と、次第に色を変えていく空の色のグラデーションが、心の中の塊を溶かしていってくれるというイメージは安らぎを導いてくれます。 それは季節には無関係なのですね。 柔らかくなった心を、そっと包んでくれる夜も好きです。2024/01/29
マツユキ
16
生活の何気ない一シーンなんですが、インパクトのある絵で、且つ、夕日に溶けていくというのがピッタリでした。良いことも、悪いこともひっくるめて、やがて、静かな夜。おやすみなさい。2023/09/13