画家の息吹を伝える原寸美術館 日本編

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  • サイズ A4判/ページ数 157p/高さ 31cm
  • 商品コード 9784096817926
  • NDC分類 721
  • Cコード C0071

出版社内容情報

画期的な画集と好評を博した『原寸美術館』の続編。
日本画家の千住博氏が、一筆一筆画面に絵の具を置いていく画家の思いを、制作者ならではの視点から語ります。掲載作品は『源氏物語絵巻』から東山魁夷まで、日本の名画28作品。その一部分を原寸大で紹介します。画家の筆遣いや息遣いなど、日本美術の感動部分を世界水準の印刷で再現。

内容説明

源氏物語絵巻から東山魁夷まで、日本美術の感動部分を世界最高水準の印刷で再現。

目次

繊細で優美。象に乗った菩薩さま『普賢菩薩像』
衣装から推測する貴族社会のきらきらどろどろ『源氏物語絵巻』
サイキック・パワーが炸裂するおもしろ不思議な長編絵巻『信貴山縁起絵巻』
永遠に続く水の流れに、神の姿を重ねる『那智滝図』
日本に帰って、ほんとうの日本画をつくろう!『秋冬山水図』雪舟
わびしさ、ここに極まれり『雪景山水図』梁楷
強装束にあらわれた抽象と冷徹の筆はこび『伝源頼朝像』伝藤原隆信
リズミカルな曲線が描き出す四季の風景『日月山水図屏風』
天下人の御用絵師が築いた空間演出『四季花鳥図』狩野永徳
濃淡で勝負。主観で描く最先端の水墨画『松林図屏風』長谷川等伯〔ほか〕

著者等紹介

千住博[センジュヒロシ]
1958年東京生まれ。日本画家。京都造形芸術大学副学長。1982年東京芸術大学美術学部絵画科日本画専攻卒業。1987年同大学院博士課程修了。1995年、創立100周年のヴェネツィア・ビエンナーレにて東洋人初の優秀賞を受賞。2000年「両洋の眼」河北倫明賞、2002年MOA岡田茂吉賞絵画部門大賞などを受賞。同年大徳寺聚光院伊東別院の77面の襖絵を完成させる。2003年にグランドハイアット東京3階ホワイエの壁画、2004年に羽田空港第2ターミナルビルの天井画大壁画などを制作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Mijas

52
和紙に滲み染み入る色、箔の貼りあと、筆さばき。原寸で細部まで鑑賞できるのが新鮮。画家がどんな思いで絵筆を持っていたのか、一人称で解説が加えられているのも面白い。個性的な画家たちの心の声がまるごと独白録になっている。「私は不器用な男で・・」と語り始めるのは若冲。鶏と向き合いながら、トサカが如何に魅力か語る。「私は時の流れを描こうとした」と語る尾形光琳は「ゆく川の流れ」を心の奥底に静かに封印する詩人。東山魁夷は自らの道について語る哲学者。「画面からはみだしちゃったんじゃないよ」って言う俵屋宗達、お茶目だ。2016/04/28

tama

4
図書館本 書架から 原寸大ってやっぱり凄い。絵の作者が自ら思うところをそれぞれ語ってくれるが、広重さんが一番笑えた。普賢菩薩の瓔珞の透明さに驚いた!特に緑の。信貴山の童子が金輪を回して来るが、回る様がマンガの動き!かつリアル!尼君が半透明な理由は分かるが、なぜ灯篭まで?舞楽図屏風、普通に立てると見る位置によって右舞か左舞のどっちかしか見えない、知らんかったー。楼閣山水図、着物のブルーが凄く効いてる!人物も結構大きいね!鈴木晴信、春画モロ!歌麿のもこれ春画だよなあ。ちょっとしたグラビア本並みにデカイし!2022/04/26

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