出版社内容情報
チェルノブイリ事故に被災したベラルーシの小さな村。年寄りたちと一人の青年が残った。村の泉だけは放射能が検出されない、悲劇の大地で淡々と生きる村人たちの姿を美しい大自然とともに描く感動の写真集。
チェルノブイリの悲劇を描いた映画『ナージャの村』で各国の映画賞を受賞し、同名の写真集で土門拳賞を受賞した写真家・本橋成一氏。彼のライフワークと言える「チェルノブイリ三部作」の掉尾を飾る写真集。チェルノブイリ原発事故に被災した、ベラルーシ共和国の小さな村・ブジシチェ。移住勧告が出され、600人いた住人は、55人の年寄りと青年アレクセイだけになった。森も原野も田畑も汚染された中で、村の中心に湧く泉の水だけは、放射能が検出されない。100年の歳月をかけてすべてをろ過し、地表に湧き出る泉の水が、人間と大地をひとつに結びつける。アレクセイを中心に、泉とかかわる村人たちの日々の営みを、美しいベラルーシの大自然とともに描く感動のドキュメンタリー。
内容説明
55人の老人と、ひとりの青年と、“百年の水”の物語。
著者等紹介
本橋成一[モトハシセイイチ]
40年東京生まれ。68年「炭鉱(ヤマ)」で第5回太陽賞受賞。95年「無限抱擁」で日本写真協会年度賞、写真の会賞を受賞。98年「ナージャの村」で第17回土門拳賞受賞。初監督した映画『ナージャの村』は、平成9年度文化庁優秀映画作品賞の10作品に選ばれた。海外でもベルリン国際映画祭に正式招待されたのを始め、数々の映画祭でグランプリを受賞するなど高い評価を受ける
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