日本ビジュアル生活史
江戸の料理と食生活―ビジュアル日本生活史

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  • サイズ A4判/ページ数 167p/高さ 28cm
  • 商品コード 9784096261309
  • NDC分類 383.8
  • Cコード C0021

出版社内容情報

今につながる食文化を4色図版を多用し解説

 私たちが食べているものを考えると、江戸時代に誕生したものが多いことに気がつきます。握り寿司や鰻の蒲焼、蕎麦や天ぷらなどは江戸で人気を博したメニューでした。260年続いたこの時代は、優れた料理文化が発展し、庶民までが料理や食を楽しむという風潮が浸透し、現在の日本料理のおおもとができました。 本書では、その多彩な食文化の世界を、オールカラー1テーマ2ページで紹介。生産と流通の現場、食材や調味料などをはじめ、当時の料理が実感できる再現写真や図版を多数収録したほか、レシピのあるページも設けました。 飽食の時代と言われる現代、新鮮な食材を創意工夫して食べていた江戸人のスローフードな暮らしを、実感してください。

内容説明

歴史に学ぶ暮らし方。江戸人のスローフード生活を見る。鮨、鰻、蕎麦、天ぷらなどの始まりから食材の生産流通まで、土地に根ざした食文化の伝統と発展を探る。オールカラー、収録図版350点余。江戸料理のレシピ付き。

目次

料理再現 あの有名人は何を食べていたのか(ベストセラー作家の意外な日常食;徳川家康をもてなした織田信長の饗応料理 ほか)
第1章 江戸の一日、一年、一生(江戸の一日はご飯を炊くことから始まる;あらゆる食材が集まった日本橋周辺 ほか)
第2章 食品と調理法(米食が経済の根幹となった「米本位制」社会;米はどのようにして消費者に渡ったか ほか)
第3章 食の楽しみ(煮売り・焼売りに始まる外食の店;人の集まるところ必ず屋台あり ほか)

著者等紹介

原田信男[ハラダノブオ]
昭和24年(1949)生まれ。明治大学文学部卒業、明治大学大学院文学研究科博士課程退学、博士(史学・明治大学)。札幌大学女子短期大学部文化学科専任講師を経て、現在、国士舘大学21世紀アジア学部教授、放送大学客員教授。『江戸の料理史』(中公新書、1989年)でサントリー学芸賞受賞。『歴史の中の米と肉』(平凡社選書、1993年)で小泉八雲賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えみさん13

8
絵を眺めただけ…。雪の中二八蕎麦の屋台に群がる女たちの浮世絵(歌川国貞)。なかなか親近感を覚える食い意地。これほどまで食に関する絵が残っていて、見れるのは面白い。しかも旨そう。2013/03/06

Hiroki Nishizumi

5
良かった。江戸時代となりがよく分かったような気になる。2020/07/25

あっぱれ

3
江戸時代の食事や調理風景を豊富な資料や図録で紹介。レシピ本ではない、食生活の本。江戸を訪れる人々の為、名店ガイド(掲載料を払った店のみ)が、既に作られていたのは面白い。そのガイドブックには、蕎麦、鰻蒲焼き、寿司、餅汁粉の他、「七色茶漬」「あわ雪」「女川なめし」と聞き慣れないメニューの店も紹介されているらしく、そちらのガイドもできれば読んでみたい。本音は食べたい、ただ食べたい。是非!食べたい…。2013/08/14

こまったまこ

3
すごくおいしそうです!今みたいに便利な道具がなかった江戸時代でもこれだけ創意工夫を凝らしたおいしそうな料理をたくさん作って食べていたんだなあと凄く感心しました。いわゆるレシピ本ではなく、江戸の料理を食材や料理方法などから分析解説してある本で、すごく興味深いです。普段自分が口にしている野菜がこの時代に政府の指導で作り始められていたり、今あるお醤油メーカーもこの時代に創業されたり、と現代に通じている部分が多々あって、なんだか江戸時代を身近に感じられて楽しいです。また紹介されているお豆腐料理がおいしそうで!2010/10/17

座敷童

3
なかなか興味深い内容でした。料理の工夫、変遷、原点がわかって面白かった。豆腐百珍は是非読もう。2010/10/03

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