出版社内容情報
16世紀、黄金に飢えたヨーロッパ人が、鉄も知らない未開のアステカやインカに侵攻し、一瞬の間に滅ぼした…。従来、征服者の視点で語られてきた歴史を、本書は、被征服者側の抵抗運動とその真実を明らかにし、この時代を生きた人々を生き生きと描く。
中南米研究の第一人者である著者が、その全てを傾けた、渾身の書。 コロンブスによる「新大陸発見」以降、黄金に飢えたヨーロッパ人が侵攻し、鉄も知らない未開のアステカやインカなどを、一瞬の間に滅ぼした??。このような偏見がいまだにあるが、これは事実に反する。アステカやインカは戦い、その抵抗運動は「滅亡」後も続き、現代中南米にも影響を与えている。本書は、従来、ヨーロッパ人の視点からのみ語られることが多かった、「16世紀 征服者の時代」を、「被征服者」の側の人々をも描くことによって、「滅亡」の真実を明らかにしたものである。綿密な考証、平易な文章は、この時代に生きた人々を、生き生きと蘇らせる。
内容説明
黄金は豊かな文明と破滅を人々にもたらした。ヨーロッパから訪れた征服者たちの姿と大帝国アステカ、インカの王たちを中心に描く、渾身の書。
目次
プロローグ 黄金の夢
コロンブスの目指したシパンゴ
冒険者バルボア
メキシコの発見
首都の攻防
対決
「悲しき夜」
英雄の敗北
太平洋と中央アメリカ
南の海の探検〔ほか〕
著者等紹介
増田義郎[マスダヨシオ]
東京大学名誉教授。1928(昭和3)年、東京生まれ。1950年東京大文学部卒業。専門は文化人類学、中南米文化史
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感想・レビュー
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