土門拳の昭和〈3〉日本の風景

土門拳の昭和〈3〉日本の風景

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  • サイズ B5判/ページ数 159p/高さ 27cm
  • 商品コード 9784095592039
  • NDC分類 748
  • Cコード C0372

出版社内容情報

日本と日本の風土を心から愛した土門拳が、独自の風土観・歴史観に、基づいて撮影した日本の風景。「結局、自分の主体的な人間的なエモーションがない限り、風景は単に絵はがきである。」?土門拳

 昭和の生んだ偉大な写真家土門拳を通して“昭和”を改めて見直すシリーズの最終配本である。土門拳の作品は「ヒロシマ」にしろ「筑豊のこどもたち」にしても、いずれもそこに描かれているのは人間と社会とそして風景である。 様々な分野に傑作を残して来た土門だが風景についても独自の世界を作りあげている。彼の風景写真は、単に日本の自然・四季の移りかわりを写したものではない。日本の風土、民俗、伝統に対してはっきりと定見をもたねば撮れないと彼は言う、例えば、メーデーの会場に捨てられた傘一本を撮っても、自らの新しい風景写真だとしている。自然より人間を好んだ土門にとっては、風景もまた、昭和の「典型的瞬間」を捉えていなければならないのである。 この巻では日本人と日本の風土を愛した土門が、独自の風土観、歴史観に裏付けられて撮影した昭和の姿を収録した。彼が提唱する「生活的風景」「手でつかめる風景」を中心に、筑豊やヒロシマなどの社会的風景を含め、新たに「土門拳の風景」を再編集した魅力の一冊である。