小学館ライブラリー<br> 白鳥伝説〈上〉

小学館ライブラリー
白鳥伝説〈上〉

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  • サイズ A6判/ページ数 299p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784094600971
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C0321

出版社内容情報

ヤマト朝廷の成立でさらに北へ追われ、歴史から抹消された物部氏とエミシの謎を九州?東北まで広がる白鳥伝説を探って洗い出す。闇に閉ざされた古代史の謎を照射する壮大なドラマ。

 『日本書紀』や『旧事本紀』には、つぎのような奇怪な伝承が残されている。神武東征以前、天神の子ニギハヤヒが天磐船に乗って畿内に天降った、という伝承である。 天神の子とは、いったい何者だろうか。 民俗学者・谷川健一氏の古代史の闇をさぐる壮大な旅が、ここからはじまる。 銅鐸、白鳥伝説、ヒノモトの地名伝承等をもとに、北九州筑紫平野を起点にはじめた旅は、瀬戸内海を経、畿内に達し、さらに東北にまでいたる。そして、そこからみえてきたものは…………。 それは、正史から抹殺された物部氏の秘められた歴史だった。神武東征以前に雨降った天神の子とは、じつは物部一族であり、彼らはヒノモトと称する物部王国をつくり、自らを白鳥の子孫と考えていた、という信じがたい事実であった。 これらの「信じがたい」事実が、谷川氏の柔軟で鋭い感性と、綿密で膨大な資料の博捜、地名検証によって、しだいにその実像をあらわしていくさまは壮観といえる。 上巻では、こうした物部氏東遷の経緯をスリリングに追い求め、下巻では、神武軍によって敗れた物部氏の一団が、東北へ敗走し、やがて中世になって、エゾとともに東北史のなかに蘇る姿を描きだす。 歴史学者が見落とした、いな、見

内容説明

古代史の闇を照らしだす壮大なドラマ!神武東征以前、畿内にはニギハヤヒを奉斎する物部王国があった。「ヒノモト」の語源と白鳥伝承を追い求め続けた著者は、歴史に秘められた真実を発見して驚愕する。

目次

第1章 ひのもと考
第2章 物部氏の東遷
第3章 邪馬台国の東遷

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぽんくまそ

11
筑後平野の「邪馬台国」(正しくは邪馬壹国)から「邪馬台国」からの侵略者神武天皇兄弟に果敢に抵抗した大和先住民族の指導者たる長髄彦の兄である安日彦の血統を誇り中世の津軽十三湊に割拠した安東氏までを徹底分析したら、天皇家とは別の太陽神(または実在の王?)であるニギハヤヒを祀り、先住民と融和し金属製品生産を司る「物部氏」の痕跡がどこでもあって日本列島を縦断しているという話である。白鳥は物部氏のトーテムである。知的興奮のまま飛ばし読みした若き日以来の再読なのでじっくり読んだ。再読は記載されていた神社がきっかけ。2024/02/20

わ!

1
この本の構成は、上巻が西日本で、下巻が東日本により構成されている。上巻は、なんと大阪の東大阪市の日下(くさか)を中心として話が進む。この東大阪市日下が日本の「日本」という国名の元になったと考えているのである。これは結構信じられている説なのか、別の大阪の郷土史を書いた本でも、谷川健一さんが、このような説をとなえていると言うように書かれていたりもする。まぁ、大阪を目立たせる目的の本ならば、この説を支持しても然りかもしれない。この東大阪市の日下。ここに住んでいたのが、蝦夷と物部だというのである。2015/07/26

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