小学館ルルル文庫<br> ルチア―クラシカルロマン

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小学館ルルル文庫
ルチア―クラシカルロマン

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  • サイズ 文庫判/ページ数 310p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094520903
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

ある夏の夜、ティエランカ王国の国王一家が乗る船上でクーデターが起きた。首謀者は、軍国主義を唱える政治家ミラーノ!傷付きながらも一人逃れた王女クエルヴァは、首都がミラーノによって制圧され、自分にも追っ手がかけられていることを知る。ルチアと名を変え、囚われた家族と王国を救うため立ち上がるクエルヴァ。様々な人の助けを借りて、クーデターの真相に迫るが…!?クラシカルロマン開幕。

著者等紹介

華宮らら[ハナミヤララ]
『ルチア クラシカルロマン』で第2回小学館ライトノベル大賞ルルル文庫部門ルルル賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

海猫

77
政治的状況や陰謀が入り乱れるのに、文章や構成が洗練されていてスッと頭に入る。ゆえに抜群のリーダビリティがあり、一気読み。各人物が簡潔ながらも立っているわ設定は使いこなすわ伏線が巧みだわ、デビュー作らしからぬ洒脱な仕上がり。ヒロインの造型は地味ではあるものの、理系で思慮深い性格ゆえに逆境を乗り越えていく様は、痛快。後半の二転三転する展開も読ませる。分量があればさらに膨らみが出たと思うが、文庫一冊で国を追われた王女が全てを奪還し、人間的成長を描ききった点を買う。上品なイラストも良し。著者の他作品も読もう。2016/06/23

にく

27
久々にライトノベルを読みました。著者のデビュー作である『ルチア』は、少女小説ながらクーデターを題材にした結構固いお話。でも少女小説らしく主人公の成長を主軸としていて、ほのか~なラブっぽさもあり、新人さんとしてはかなりの良作!『クラシカルロマン』シリーズとして出しているようなので、他の作品も読んでみようと思います。『ルチア』の登場人物がちらりと出てきたら嬉しいなぁ。個人的にはイロンデルがツボw2011/02/12

のいじぃ

18
読了。クーデターを起こされた王女の冒険と成長の物語。6年前の作品ですが、レーベルを再確認したほど、硬派な少女向け文学でした。国名から人名までカタカナが羅列したものは若干、苦手意識があるのですが、頭の中で整理しやすく読みやすかったです。文章もしっかりして、何よりルチアの成長が微笑ましく好感が持てました。反面、ブラック無糖に近いのでロマンスの意味を取り違えると肩透かしを喰らうかも知れません。流れでいけばアギラス、なのですかね。石据さんのイラストも素敵に物語を彩り、良い時間を過ごせました。ありがとうございます。2015/06/25

びっぐすとん

15
110円本。初読作家さん。『大人だって読みたい少女小説』で紹介。これだけイケメンが出てくるんだもの、姫を巡って三角どころか四角、五角関係の胸キュン、甘々なラブロマンスかと思いきや、真面目にお国の復興をめざしてクーデター首謀者をやっつけるお話で拍子抜けした。イケメンって書いてあるしイラストがイケメンだから分かるけど、人物の描写に情感が乏しくて、美男美女のオーラが伝わってこないのが残念。こんなに恋愛要素低くて、このレーベル的にはOKなの?ティーン小説は恋愛必須だと、ちょっとおばちゃん前のめりだったかも。2021/05/18

伶夜

12
最後までくじけなければ、必ず目的は達成できる(本文より)2017/12/01

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