- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > ティーンズ・ファンタジー
- > ガガガ文庫
出版社内容情報
緊迫の状況下で、ついに戦端が開かれる！！
8月の強烈な陽射しのもと、過酷な陸戦訓練を続けるカルエルたち。そんな中、「聖泉」に到達したイスラは、聖域を守護する「空の一族」と遭遇する。戦端が開かれ、飛空科の生徒も任務を遂行することとなるが…。激動の第3巻！
犬村 小六［イヌムラ コロク］
著・文・その他
森沢 晴行［モリサワ ハルユキ］
イラスト
内容説明
８月の強烈な日射しのもと、過酷な陸戦訓練を続けるカルエルたち。戦闘への不安と焦燥が募る中、それは若き飛空士たちの間に恋愛をも育んでゆく。そして、イスラはついに噴き上がる海「聖泉」へ到達する。これより先は「空の一族」が支配するといわれる未知の空域。カルエルたちは、イスラ後方への索敵飛行を余儀なくされるが―。「いつまでもみんなと一緒に空を飛びたい」ただそれだけを願った少年少女たちが飛ぶ空は、美しいだけでなく残酷で…。王道スカイ・オペラ「飛空士」シリーズ、驚愕と慟哭の最新刊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
75
恋と空戦の学園青春物語第三弾。前半のアリ―メンのほのぼの日常パートから一転、後半からはドシリアスな空戦と怒涛の展開にあっという間に読み終えてしまいました。これまでの日常パートでキャラに愛着があっただけに、機体の性能差、パイロットとの実力差を前に次々と学生たちが散っていく様は読んでいて本当にツラかったです。特にミツオ、チハル組は二人の淡い恋愛模様があっただけにミツオの最期は涙なしには読めませんでした。誰もが等しく死ぬ戦場でカルエル達飛空士の卵はどうなるのか。「海猫」とファナも登場したし、次巻も楽しみです。2015/04/30
とら
75
決定的に何かを忘れていた…これは、命懸けの物語なのだと。命を賭してまで空の果てを目指そうという人たちが―”飛空士”なのだと。飛空士になるのが夢！とか言う人でも、どこか既に覚悟しているのだと。１、２巻のノリ、心持ちでこの巻を読み始めたので突如こういった現実を突きつけられて、本当に愕然とした。容赦無く襲い掛かる死。五ヶ月しか暮らしていないイスラを皆大好きだと言い、命を懸けて戦う理由はイスラと、そこに住んでる人たちが大好きってだけで十分じゃない？と言う。健気だ…あまりにも健気。どうなろうとも最後まで見届けたい。2013/12/21
よっち
65
過酷な陸戦訓練が課されながらも、アリエルの作るアリーメンの衝撃のようなどこかほのぼのした部分もあった前半部分から、一転後半は過酷な容赦のない戦いに突入。常日頃いがみ合いながらも、共に立ち向かう中で戦友めいた友情を感じ始めたファウストの突然の戦死。クレアを除くヴァン・ヴィール組も全滅、ミツオも戦死と厳しすぎる現実を容赦なく突きつけられるのは辛かったですね。絶体絶命のカルエルたちを救った「海猫」登場にはビックリしましたが、厳しい戦いの中でアリエルとも向き合い、目標を得たカルエルの成長に期待したいところですね。2014/12/03
あっか
59
再読。3章以降、何度も泣けてしょうがない！とうとう戦端が開かれてしまい、冒頭の生徒たちのいささか呑気すぎる平和な光景が後に見事に効いて、悲しいやら切ないやら…でもそんな中でもカルのアリーへの想いだったり、まさかな登場の彼に思わず脱力しちゃうくらい安心したり、ああ忙しい。笑 今巻クレアは出番なし。イグナシオの正体は？息子を失ったメルセは？？など気になることをたくさん残しつつ。次巻へ！l2019/05/23
(●▲●)とらうまん(*^◯^*)
45
【★★★★★】水着に兄妹喧嘩にアリーメンなど前回の学園もの的な流れを組んだ前半から一転、空の一族襲来と共にあまりにも容赦なく続く怒涛の展開に最後まで揺さぶられまくり……特にミツオとチハルのシーンは二人がそれまでに育んできたものを想うと涙なしには読めませんね。 カルエルたちは身をもって体感した戦争というものを自分たちで乗り越えられるのか、そして“追憶”の彼女たちがいよいよイスラに本格的に介入してくるのかな。 ……つーかイグナシオは結局なんなんだよ？？2014/10/25
