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内容説明
いるのかいないのか誰もが定義できない幽かな存在―亡霊。皇鳴学園高等学校一年、渡崎トキオはヘタレなうえに霊体験皆無のオカルトマニア。そんな彼の呑気な日常は、奇人にして美貌の転校生・神野江ユイと出逢ったことから揺らぎ始める!神野江は言う―「すべてが、逆なのだわ」。赤く染められた部屋、口にすると憑かれる言葉…この世にひそむ“霊かなもの”を次々と暴く神野江ユイに圧倒されながら、トキオが最後に辿り着いた彼岸の真実とは―?新感覚学園オカルティックホラーここに登場。
著者等紹介
一肇[ニノマエハジメ]
東京都出身。株式会社デジターボ所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
miroku
20
フェノメノ前夜。にしても、ガガガでこれを出しているのに、星海社であれを書いて良いのだろうか・・・?2017/12/27
めたにーと
7
良作。ホラーとしても青春ものとしても一級品。続刊が出る気配ないのが残念……。2010/02/11
yosa
6
思いの外面白かったし怖かったし気持ち悪かった。事実として、一気読みしてしまった程度には面白かったので、フェノメノの読んでみようかという気持ちにはなっています。あちらは少々お高いのが玉に瑕ですけれどね。まあそれはそれとして、こちらはライトノベル用にダウンサイジングされた姑獲鳥の夏といった感じがしました。大雑把に言えばですけれど。ミステリ要素は棚に置いておくとしても、これはこれでアリであることには間違いないです。イラストも他に無い感じで素敵。やっぱりガガガってこういった端的な部分が優秀だなあと感じました。2014/08/12
ブナ太郎
6
素晴らしいの一言。元々、ライトノベルの中でも、「ボーイミーツガール」系の話が好きなのだが、これはその典型例であると言えよう。ただし「ガール」は幽霊現象を嬉々として追い求める奇人なのだけれど。「人は己の知覚した範囲のみを世界と呼ぶのだわ」。ライトノベルとは思えない心霊現象の怖さには、正直度肝を抜かれた。主人公は全然ヘタレじゃないと思う。マジで怖い。ヘタしたら、三津田さんよりも怖い。幽霊も怖いが人間も怖い。怖い怖い言ってるが、本当に怖い。だが、何よりも後半の怒濤の展開には目を見張るものがある。脇役をちゃんと描2012/08/21
1_k
6
傑作まではいかないが、十分良作の域に達している。ガガガらしいとんがったラノベ。ありきたりになりがちなオカルトネタをキャラ個人の内面につなげることで上手いこと調理している。一個だけ文句を言うと、イラストはもう少し何とかならんかったのか。雰囲気に合わせるにしても限度というものがある。きゃぴきゃぴのアニメ絵にしろとは言わないが、美少女は美少女に、怪しい雰囲気は怪しい雰囲気に、メリハリを付けて最低限読者が喜ぶような絵にしよう、な?2011/07/11