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内容説明
主人のペトルチアーニに「人間になれ」と命じられ、ベルモントの少年ギャング・弾丸に送り込まれた双子の自動機械人形兄妹。「僕は、憎しみの、中から、生まれました」…弾丸同志リッカルドの死を悼み、復讐を決意する兄のノヴェラ。そんな兄の苦悩をよそに、愛と妄想のインモラルな迷宮を彷徨い続ける妹のフォーラ。静かに監視を続ける骨董人形ペルラ。刻々と近づく人狼フランチェスコの足音!満月の夜、魔法物語の運命の歯車が、ついに廻り始める…ニトロプラスの大ヒットゲーム外伝。異色のゴシック・ノワール待望の第2弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
薄荷飴
2
原作ゲームとの関連性はほとんどないようですが、これだけでも作品として成立しており、なにより舞台であるオートマタが息づくベルモントの町並みと雰囲気が秀逸そのもの。ノヴェラの成長がめざましく、人間らしい意識が芽生えてこのままゆったりと進むのかと一瞬思いましたがそんなことありませんでした。ラストの展開はある意味予想できたことではあったものの、実際迎えるとなかなかに衝撃的でした。2013/10/02
とめこ
1
すごく面白かった!仲間の死を悼み復讐を決意するノヴェラ、今だ正気を取り戻さないフォーラの自動機械人形兄妹を巡り物語の歯車が大きく廻り始める2巻。どんどん人間らしさを得ていくノヴェラの成長と、アレッシオを含めた弾丸「家族」の絆がとても印象的でした。アレッシオがとにかく格好良かった。ぶっきら棒なルーカとのやり取りが本当の親子みたいで微笑ましかったです。そんな穏やかな流れの中で起きたあの惨劇はあまりに惨くて衝撃が大きすぎた。ただただ悲しい。同時にこの物語がどの様な終わりを迎えるのかすごく気になってドキドキする。2016/04/19
ツナマヨ
1
魂を持たぬ双子の自動機械人形はその欠けたものを追い求めるために自らの物語を紡ぐ。マフィアの陰謀の狭間で運命を翻弄される子供たち。夢を追い、家族との絆を護り、また命を失い、無邪気に笑う彼らを見つめるうちに、円筒に魂の種火が灯る。2012/12/08
こおき
0
★★★★★2016/05/11
tenma
0
冒頭の話からする、もっと悲惨なものを想像していた。と言うより、もっと衝撃的でも構わなかった。2012/06/13