小学館キャンバス文庫<br> 鳴弦の月―封殺鬼シリーズ〈9〉

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小学館キャンバス文庫
鳴弦の月―封殺鬼シリーズ〈9〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 218p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784094301199
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

時は平安、都から遠く離れた大江山に、いつしか鬼や流民が集結し、朝廷をも震えあがらせる盗賊団ができた。その首領こそ酒呑童子。戸倉聖の平安時代の姿である。彼は成長しない自分に悩んでいた。そんな時、安倍晴明と雷電こと志島弓生に出会い、そして…!?

話は、平安時代に遡る。大江山で鬼を率いる酒呑童子(聖)は、ある夜、都で盗みに入る家を物色している時、安倍晴明に出会う。晴明は、彼を「鬼同丸」と呼び、彼が不死の運命をもつ鬼であることを告げるのだが……。

内容説明

時は平安。京の都から遠く離れた大江山。この山に、いつしか鬼や流民が集結し、京の朝廷をも震えあがらせる盗賊の集団がいた。その首領こそ酒呑童子。戸倉聖の平安時代の姿である。―酒呑童子は悩んでいた。自分が、仲間たちとちょっと違うのである。成長しないのだ。そんな時、迷い込んだ京の逢魔が辻で、酒呑童子が出逢った陰陽師が、天才と呼ばれた安倍晴明であった。運命の歯車は、そこから変わっていくのだが―。表題作「鳴弦の月」と、“オサキ”というかわいいつき物を操る青年を扱った傑作短編「蠱持ち」を掲載。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひなた*ぼっこ

9
短編2作。鬼同丸は清明さまと出逢った頃から変わらないな。やんちゃっ子なんだけど、彼なりに色々な葛藤があるのが表紙の表情に出てて切ない。個人的には雷電が高遠って呼ばれてるのなんか好き。2作目のオサキちゃん可愛い。霊獣を通じて過去の二人を知る人がいるのがなんか良いな。素敵な巡り合わせ。2019/10/28

呉藍

6
平安時代の鬼ふたり。出会いは少し険悪に見えるのだけど……でもお互いを見つけたときの気持ちはどんなに安心したんだろうな。安部晴明が本編で語られるようにあったかい雰囲気なのがイイ。でも聖(鬼同丸)が言うように、誰にもわからない寂しさを抱えてたのかな、とか。同じ場所にいる仲間って素晴らしいものだなと思えます。2010/12/29

KYON

4
再読。番外編2本収録。酒呑童子(聖)の大江山での暮らし。安倍晴明と雷電(弓生)との出会い編「鳴弦の月」。他の鬼たちとの違いを感じて不安になる酒呑童子とそれを気に病む茨木童子の、すれ違う気持ちが切ない。ここから3巻へいくと思うと辛いなぁ。清明様が、二人を「鬼同丸」「高遠」と人間だった頃の名前で呼ぶのが嬉しい。*過去に出会ったオサキ持ちの子孫と、その時倒せなかった妖獣を倒す「蠱持ち」。当時とは変わった弓生が嬉しい。聖と弓生の日常会話が、口うるさい奥さんと仕事人間の無口な旦那みたいで笑えるww大好き♪♪2015/10/27

つみき

3
茨木童子や大江山のみんなの行く末を知っているだけに、何だかやりきれないですよね。哀しいなぁ。でも、一人は寂しいと素直に口に出来てしまう酒呑童子だから、やっぱり雷電の元へ、と思ってしまう。皆大好きなのにね。2011/06/15

☆CHIKO

3
待ってました!聖と弓生の出会う平安時代編!特に平安時代の弓生(高遠)のイラストには萌えました~~♪表紙の聖の表情も、彼の悲しみが伝わってきて、切なかったです。欲を言えば、もっと深いところまで知りたかったな。聖が鬼になった経緯をもっと詳しく、とか。あの後、聖(鬼同丸)はどうやって清明さんの元へいくのか、とか。茨木童子の事とか。。。それはまた別の機会のお楽しみ♪て事なのかな?もう一編の「蟲持ち」も面白かった。ほのぼのとした真人と聖のやりとりが何とも可笑しくて(笑)あと、聖の主婦魂にも笑った~~2011/02/13

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