出版社内容情報
当事者の独占初告白! 事件はこう拡大した。「危機管理」に必読。
「怖かった……」 大企業・東芝に対して、抗議のホームページを開設。ついには副社長に謝罪させた男は、その後、悪質な「クレーマー」だと逆に攻撃されることとなった。彼のホームページのアクセス数は1000万件を超える。まさに渦中の人となった彼だが、そのときの気持ちを冒頭のように表現する。個人vs企業の間にいったい何があったのか? その証言にはいまだに食い違う部分が多い。インターネットという新しい情報手段が生んだ事件の真相を、双方の言い分から探っていく。解説・堀部政男
内容説明
「怖かった…」大企業・東芝に対して、抗議のホームページを開設。ついには副社長に謝罪させた男は、その後、悪質な「クレーマー」だと逆に攻撃されることとなった。彼のホームページのアクセス数は1000万件を超える。まさに渦中の人となった彼だが、そのときの気持ちを冒頭のように表現する。個人vs大企業の間にいったい何があったのか?その証言にはいまだに食い違う部分が多い。インターネットという新しい情報伝達手段が生んだ事件の真相を、双方の言い分から探っていく。
目次
第1章 お客様相談センター
第2章 ビデオ二台を送付
第3章 総会屋と同じ窓口
第4章 フォーラムへの投稿
第5章 ホームページの反響
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おいしゃん
28
東芝と、東芝相手にひとりで商品の欠陥を唱え続けた男のやり取りを、ひたすら綴る本書。 ゆえに全体的に冗長で、互いの言い分がすれ違い続けるため、挟まれて疲れるだけ。もう少し気の利いた編集の仕方があったのではないか。 巻末の解説も、解説になっておらず、単なる一般論。2020/10/05
うたまる
2
「お宅さんみたいなのは、お客さんじゃないんですよ。もう、クレーマーっていうの」……暴言記録が晒され副社長が謝罪する事態に追い込まれた東芝クレーマー事件のルポ。面白くて一気読みした。一見するとどっちもどっちのようだが、しっかり読むと非は明らかに東芝側の方が大きい。互いの食い違いも、ユーザー側は誤解だが東芝側は曲解。著者はそれを承知の上で表面上フェアな両論併記を装っている。恐らく経済ライターだけに企業側に忖度したのだろう。が、言い分を東芝→ユーザーの順にすることで、東芝の悪質さが際立つよう構成してくれている。2022/07/25
坊。
2
両者の発言が完全に平行線を辿るのみで、全く歩み寄りが無い。これは2ちゃんねるなどでの論争に等しい。ネットでは他人の言うことなんか聞いてないんだよな。それが最近リアル世界にも影響してきているのが怖さを感じる。2008/12/23
sasha
1
「クレーマー」という言葉が定着したのはこの事件がきっかけか。当事者双方への取材を行って、かなり客観的に書かれてはいるが結局は双方の言い分は平行線のまま。話が拗れた原因もお互い様のような気がするな。2010/05/22
Taichi Sakamoto
0
話し合いの難しさ