出版社内容情報
海で、川で、自らの技を頼りに闘う男たち
失われつつある日本の民俗を緻密な絵と骨太の文で記録した人気シリーズの文庫化最終巻。「板子一枚下は地獄」といわれる厳しい海で、時には命をかけて獲物と格闘する男たちや、日本各地の川や湖で、それぞれの自然条件に対峙して独特の技を編みだす男たちなど、海や川を舞台に奮闘する男たちが登場。海士、見突き漁、追い込み漁、網戸漁、ザザ虫捕りなど、彼らが培ってきた豪快でユニークな漁法や捕獲法の数々を紹介します。
大漁編
内容説明
海の漁師は、大海に船を出し、命懸けで獲物を狙う。川の漁師は、清流に身を浸し、熱く魚影の群れを追う。身ひとつ、腕一本の真剣勝負。先人から受け継いだ独自の漁法、危険をも顧みない漁師の気概、鍛え抜かれた熟達の業、そして何より、豊漁に沸く男たちの輝く笑顔がそこにある。鯨、海蛇、伊勢海老、カジキ、サンマから、鰻、シロウオ、ムツゴロウ、ザザ虫まで、日本各地に伝わる伝統の漁、奇漁・珍漁を丹念に追い、海川に生きる男たちの姿を生き生きと捉えた全三十七編。シリーズ完結の第三弾。
目次
トド撃ち烈伝
捕鯨師伝
大漁旗染め師伝
突棒伝
見突き漁師伝
サワラ突き漁伝
めいろう師伝
追い込み漁師伝
糸満漁師伝
海蛇捕獲人伝〔ほか〕
著者等紹介
遠藤ケイ[エンドウケイ]
1944年、新潟県三条市生まれ。自然の中で手作り暮らしを実践しながら、日本全国、世界各地を訪ね歩き、人々の生業や生活風俗を取材。遊びの研究や野外生活、民俗学をテーマに、絵と文による執筆活動を続けている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。