出版社内容情報
自信と誇りを持って生きていた昭和の男たちの肖像
1980年から『ビッグコミックオリジナル』に連載され、単行本にもなった人気シリーズ『男の民俗学』、待望の文庫化(全3巻)。第1巻では刺青師、琵琶法師、煙突掃除職人、猿まわし匠など市井の職人や芸人たちに密着取材して、彼らの生の声と失われつつある技を、緻密なイラストと共感に満ちた文章で描く。昭和の男たちは自信と誇りに溢れていた。本書は、男が男として生きることを許された最後の時代である昭和の貴重な記録となっている。
内容説明
昭和の日本には、旧きよき時代を腕一本で支えつづけた男たちがいた。頑固一徹に磨き上げられた熟練の手技。愚直なまでにひたむきに昔ながらの手仕事を貫く生涯一職人の心意気。失われつつある伝統や、土着の芸能を、体を張って守り抜く男たちの矜持がそこにある。名もなき「昭和の名匠」たちを全国に訪ね歩いた著者が、精緻にして骨太な絵と文で描き出す伝統の技と男たちの生きざま。杜氏、花火師、刺青師、猿まわし匠、ビードロ職人、暖炉職人、チンドン屋衆など全三十七編を収録した「男の民俗学シリーズ」第一弾。
目次
黒衣伝
杜氏伝
花火師伝
猿まわし伝
魚河岸伝
ゲージ屋伝
墨匠伝
墨壷職人伝
凧師伝
装蹄師伝
刺青師伝
車人形師伝
出羽人形師伝
琵琶法師伝
虚無僧伝
焼きイモ屋伝
ビードロ職人伝
琉球硝子職人伝
祭り人形師伝
海鼠壁職人伝
金魚屋伝
簀桁職人伝
万年筆職人伝
飴職人伝
ベーゴマ職人伝
煙突掃除人伝
黒文字職人伝
人体標本職人伝
リヤカー職人伝
チンドン屋伝
硯彫り師伝
暖炉職人伝
琉球三絃師伝
鳥獣剥製師伝
軍鶏・闘鶏伝
闘犬伝
鮭木彫り名人伝
著者等紹介
遠藤ケイ[エンドウケイ]
1944年、新潟県三条市生まれ。自然の中で手作り暮らしを実践しながら、日本全国、世界各地を訪ね歩き、人々の生業や生活風俗を取材。遊びの研究や野外生活、民俗学をテーマに、絵と文による執筆活動を続けている
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感想・レビュー
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