出版社内容情報
日本を代表する川の変遷をエッセイで綴る。
「初めての川の最初の潜水ほど興奮するものはない」。釧路川、長良川、四万十川、吉野川そして球磨川。誰よりも川を見続けた男が、これら日本を代表する五つの川のここ20年ほどの変遷を綴る。ついひと昔前まで日本人の生活の中にはとうとうと大河が流れていた。しかし今、我々は川との関係を忘れつつある。ああ、たしかに川とはこうであった、あるいは川はこんなに美しかったのかという、溜息を漏らさずにおれない珠玉のカヌー・エッセイ集。
内容説明
釧路川、長良川、四万十川、吉野川そして球磨川。日本を代表する五つの大河の移り変わりを体験した著者が贈る珠玉のカヌー・エッセイ集。
目次
釧路川(いざ原野の光の中へ;わが感傷の川にて ほか)
長良川(冒険は三日もすると日常になる;美しい川の効用 ほか)
四万十川(桃源郷に若者は住めない;知的川下りの方法 ほか)
吉野川(男を磨く川;吉野川)
球磨川(椎名一家と球磨川を下った;空飛ぶ二人艇 ほか)