小学館文庫<br> 太平洋の薔薇〈下〉

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小学館文庫
太平洋の薔薇〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 484p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094088724
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

21世紀最高の大型海洋冒険小説!

テロリストにハイジャックされた不定期貨物船パシフィックローズは、リーダー・アララトの指示のもと、太平洋を北に進んでいた。柚木静一郎船長以下、船員たちは天候をまったく考慮しない無謀ともいえる航海指令に従いながら、反転の機会を探っていた。
アララトたちは、究極の生物兵器「ナターシャB」を手に入れることで、世界を牛耳ろうとしているのだ。国際海事局海賊情報センター、日本の海上保安庁がパシフィック・ローズの救出に乗り出し、アメリカのCIA、FBI、ロシアのFSB(ロシア連邦保安局)がナターシャBの行方を追うなか、豪華客船「スターライト・オブ・シリウス」のペントハウスには、世界の運命を左右する男たちが乗船していた。

【編集担当からのおすすめ情報】
後半、まさかの大トリックも炸裂!
ラストシーンで必ず涙する、
ハリウッド級超大作!

内容説明

テロリストにハイジャックされた不定期貨物船パシフィックローズは、リーダー・アララトの指示のもと、太平洋を北へ進んでいた。柚木静一郎船長以下、船員たちは地形と天候をまったく考慮しない無謀な航海指令に従いながらも、反撃の機会を探っていた。アララトたちは、究極の生物兵器“ナターシャB”を手に入れることで、世界を牛耳ろうとしていた。一方、豪華客船「スターライト・オブ・シリウス」のペントハウスでは、世界を破滅か安定かに導く死闘が繰り広げられていた…。大どんでん返しの果て、号泣必至のラストが訪れる、二十一世紀最高の海洋冒険小説。

著者等紹介

笹本稜平[ササモトリョウヘイ]
1951年千葉県生まれ。立教大学卒。2001年「時の渚」でサントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞。2004年『太平洋の薔薇』で第六回大藪春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

102
後半は一気読み。貨物船をハイジャックしたテロリストと盗まれた生物兵器の謎が次第に明らかになる。叩きつける暴風雨、襲いかかる高波、北太平洋でのテロリストとの戦い。秘密を隠蔽しようとする者、生物兵器を我が手にしようとする者、国家間の策謀が渦巻く。そしてそんな国家の壁を超えた海の男達の心意気と感動のラスト。いや~、面白かった。久々にこれぞという冒険小説を楽しみました。文句無しの五つ星。★★★★★2014/06/01

momo3626

22
上巻で、出揃ったモチーフが、怒濤の終焉に、向かって、息つく暇なく、動き出す。「ナターシャB」をめぐる、アメリカ、ロシアの思惑と駆け引き。ハイジャック犯の心意、荒れ狂う波濤に、翻弄されるパシフィックローズ。007の映画のごとく、映像が、目に浮かぶ。そして、柚木キャプテンとクルーたちの強い絆に、胸が熱くなり、どんでん返しの結末へ。ドキドキ、ハラハラが止まらない!007の映画のような、冒険海洋小説。読後、満足感100%。2015/08/21

HoneyBear

16
こんなに大風呂敷を広げて一体どう収拾をつけるんだろうと思って読み始めたし、構図をつかむまでに時間がかかったのだが、… こんな感動的な結末に一気に纏め上げるとは。凄い。何とも都合の良い設定も多いが、民族感情、大国の思惑、そして組織と人物の描き方のさじ加減が巧く、素直に様々なプロの生き様を楽しめた。最後は彼の国の政治家がハリウッド映画仕立てのドラマをお膳立てするが、登場人物はそれを難題解決に利用し、読者の方もそのドラマを満喫出来るいう仕掛けが効いている。緻密に構想された一流のエンターテインメント。2015/07/22

kk

15
海洋アドベンチャーとサスペンスの見事なフュージョン。世界の各地と海原を舞台に、徐々に深まりゆく謎。緊張感がいやましに高まってゆく先には、文字通り「怒濤の」結幕が! 主人公らが繰り返しピンチに遭遇するので、読むのにかなりストレスを感じたりもしましたが、最後の場面では思わず涙してしまいました、この歳にして。読後感はとても良かったです。生まれ変わったら船乗りになりたいな、とか、またお馬鹿なことを考えてしまいました。2020/10/11

忽那惟次郎8世

14
私的に 描かれたキャラクターで惹かれた人物 「かいもん」船長の矢吹、昔から海上保安庁の実際の活動には敬意を評するがこういう人物がどこの組織においてもいてほしいものだ。柚木夏海 父親愛の描かれ方が素晴らしい。レオン・ザガリアンの生き方にも惹かれる この人もカッコいい。NSAのロナルド・フィルモアもある意味カッコいい、殺されたフィアンセの復讐のために人生をかける姿。超脇役だがFSBのボロディンも、ウラズミンを締め上げるところ面白かった 最後に、この本を読んで船乗りになりたいと思った読者は多いんじゃないかな2020/10/15

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