出版社内容情報
ふつうの一日が愛おしくなるエッセイ集
『博士の愛した数式』などで知られる作家・小川洋子さんのエッセイ集が待望の文庫化。新たに書き下ろしも収録、人気イラストレーター寺田順三さんによる愛らしい装画も文庫オリジナルです。
インドとドイツの区別がつかなかった子供の頃。「君、明治生まれ?」とボーイフレンドに揶揄された学生時代。身近なエピソードからはじまり、たった文庫本5ページ弱で人生の真理にまでたどり着く展開は、作家ならではの発想の豊かさゆえ。そんなエッセイの醍醐味を堪能させてくれる31の掌篇が詰まった、宝石箱のような一冊となりました。
小説を書くとき、登場人物の職業を最も重要視するという著者が働く女性に向けるまなざしは、温かな励ましに満ちています。そして、繰り返される日常こそが、かけがえのない幸せなのだと、読むものに気づかせてくれるのです。
解説は、モデル・女優として活躍中の菊池亜希子さん。
09 世界一孤独な人
14 幸福なお化粧
19 思い出からやって来る人
24 働く人の姿
29 大人の女性とは
34 本物のご褒美
39 黙々と労働する人
44 言葉の天使、通訳という仕事
49 人と人が出会う手順
54 神様の計らい
59 誰だって昔は
64 料理の喜び
69 小さな命に救われながら
74 ただごとじゃない人生
79 思い出のリサイクル
84 美しい祝福
89 当たり前の愛情
94 千年の時が与えてくれる安堵
99 人と人を結びつける本
104 結晶のような個性
109 楽しみ上手な人
114 ジュウシマツの芸術
119 カラーひよことコーヒー豆
124 いとおしい気持ちになれる時
129 引越しに思うこと
134 靴は人生の同伴者
139 世界の周縁に身を置く人
144 届かなかった手紙
149 理想の一日
157 ラブとお別れ
162 子離れダイエット
168 あとがき
172 文庫版あとがき
176 解説 菊池亜希子
小川 洋子[オガワ ヨウコ]
著・文・その他
内容説明
インドとドイツの区別がつかなかった子供のころ。「君、明治生まれ?」とボーイフレンドに揶揄された学生時代。そんな遠い日の思い出と、ささやかな日常の場面の中にある人生の真実―。三十一の宝石のような掌篇が詰まった、小川洋子さんのエッセイ集。文庫化に際し、書き下ろしエッセイを収録。
目次
世界一孤独な人
幸福なお化粧
思い出からやって来る人
働く人の姿
大人の女性とは
本物のご褒美
黙々と労働する人
言葉の天使、通訳という仕事
人と人が出会う手順
神様の計らい〔ほか〕
著者等紹介
小川洋子[オガワヨウコ]
1962年、岡山県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。88年『揚羽蝶が壊れる時』で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。91年『妊娠カレンダー』で芥川賞を受賞。2004年『博士の愛した数式』で読売文学賞と第一回本屋大賞を、06年『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞を受賞。芥川賞選考委員も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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