出版社内容情報
ミラノの書店を舞台に描く大人の恋愛物語
ミラノの市街で書店を経営する50歳のバツイチ女性・エンマ。本を愛するエンマは、叔母から相続した元文房具店を「夢うつつ」と命名し、恋愛小説を専門に扱った。店は街の人々に愛され、エンマは息子とともに平凡ながら充実した日々を送っていた。
そんなある日、エンマはかつての恋人フェデリーコと30年ぶりに再会する。二人は深く惹かれ合いながら、彼の親の反対のために別れたのだった。フェデリーコは著名な建築家となってニューヨークに移住し、別の女性と結婚、一女をもうけていた。再会した二人は、それぞれの私書箱に宛てて手紙を書くことを約束し、やがて再会の記念日である毎年4月10日にフランス・ブルターニュ海岸南で会うようになる。
文通と年に一度の逢瀬を通し、愛を蘇らせていく二人。エンマの書店は朗読会やカフェ・ホテルの併設などで評判となり、フェデリーコは図書館設計の大プロジェクトに取りかかる。しかし、二人の仕事が順調な中、フェデリーコの妻が急死する。それをきっかけに二人の関係は途絶え、エンマは人生に対する興味を失ってしまうが……。
ミラノ、ニューヨーク、ブルターニュを舞台に描かれる大人のラブストーリー。
内容説明
思うままに生きたいとミラノで好みの恋愛小説だけを扱う書店“夢うつつ”を開いたエンマはまもなく五十歳。ある日、本のシールに書かれた名前と電話番号を目にする。「フェデリーコ…」高校時代の恋人であった。翌日再会した彼とエンマは、恋心を再燃させる。しかしフェデリーコはニューヨークで建築家として活躍する妻子ある身。再び離ればなれになった二人は文通を始め、それぞれの場所で相手への想いを重ねてゆく。そしてフェデリーコからある提案が。「四月十日、フランスのベル・イル島で会おう」。恋愛小説のように甘く切ない二人の物語のエンディングは。
感想・レビュー
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星落秋風五丈原
kaoriction@感想は気まぐれに
咲
雛
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