小学館文庫
本のなかで恋をして

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  • サイズ 文庫判/ページ数 564p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094085471
  • NDC分類 973
  • Cコード C0197

出版社内容情報

ミラノの書店を舞台に描く大人の恋愛物語

ミラノの市街で書店を経営する50歳のバツイチ女性・エンマ。本を愛するエンマは、叔母から相続した元文房具店を「夢うつつ」と命名し、恋愛小説を専門に扱った。店は街の人々に愛され、エンマは息子とともに平凡ながら充実した日々を送っていた。
 そんなある日、エンマはかつての恋人フェデリーコと30年ぶりに再会する。二人は深く惹かれ合いながら、彼の親の反対のために別れたのだった。フェデリーコは著名な建築家となってニューヨークに移住し、別の女性と結婚、一女をもうけていた。再会した二人は、それぞれの私書箱に宛てて手紙を書くことを約束し、やがて再会の記念日である毎年4月10日にフランス・ブルターニュ海岸南で会うようになる。
 文通と年に一度の逢瀬を通し、愛を蘇らせていく二人。エンマの書店は朗読会やカフェ・ホテルの併設などで評判となり、フェデリーコは図書館設計の大プロジェクトに取りかかる。しかし、二人の仕事が順調な中、フェデリーコの妻が急死する。それをきっかけに二人の関係は途絶え、エンマは人生に対する興味を失ってしまうが……。
 ミラノ、ニューヨーク、ブルターニュを舞台に描かれる大人のラブストーリー。

内容説明

思うままに生きたいとミラノで好みの恋愛小説だけを扱う書店“夢うつつ”を開いたエンマはまもなく五十歳。ある日、本のシールに書かれた名前と電話番号を目にする。「フェデリーコ…」高校時代の恋人であった。翌日再会した彼とエンマは、恋心を再燃させる。しかしフェデリーコはニューヨークで建築家として活躍する妻子ある身。再び離ればなれになった二人は文通を始め、それぞれの場所で相手への想いを重ねてゆく。そしてフェデリーコからある提案が。「四月十日、フランスのベル・イル島で会おう」。恋愛小説のように甘く切ない二人の物語のエンディングは。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

24
この時代に手紙のやり取りですよ。レトロだな。でも男はヒロインを愛していたのにどうして別れないんだ。都合のいい女扱いしてるってことですよね。2022/07/15

kaoriction@感想は気まぐれに

9
こんな本屋さんがあったら入り浸ってしまう。イメージビデオもあったので覗いてみたら、なおさら。作中出てくる書名を目にするだけでも幸せだ。この作者と読書傾向や世界感が同じなんだろうな。スーザン・マイノットが出てきた時には、思わず「オー!やった!」となぜかとてもうれしくなった。正直、エンマとフェデリーコの恋を応援はできないなぁと思ったし、結末も、都合がよすぎる~、安易だよ!と思うけれど、それはそれで、ひとつの物語なのかな…。色んな作品を織り交ぜて長すぎる傾向にあるけれど「読んだ」感じ。映画になったら面白そう。2012/05/15

5
思うままに生きたいと、50歳で恋愛小説だけを扱う書店【夢うつつ】を開いたエンマ、ある日、本のシールに貼られていた名前と電話番号が高校時代の恋人フェデリーコ、2人の恋は再燃する。建築家としてモルガン・ライブラリーの修復の仕事をするフェデリーコはニューヨークでの生活と、遠く離れた2人は私書箱を通して文通する、ちょっと出来すぎ間が満載だけど、好きな本に囲まれてお茶やお菓子、朗読会など、本当に夢うつつになっちゃいそうです2020/02/15

4
うーん?反対されても本屋さんをオープンさせたまでは良いのですが…。その後の展開が悩ましい。やっぱり、それでいいの?って疑問が消えることなく最後までモヤモヤ感が消えない。なにを読まされてるのだろう?と本当に最後の最後まで、モヤモヤ…。久し振りに感じるモヤモヤ感MAXの1冊でした。2023/01/22

livres

3
やっと…。長かった。何がこんなに読みづらいんだか。年代?男性作家だから?イタリア男といえば、恋が上手そうだけど、このお話には、ロマンティックなところは、ほとんど無かった気がする。2011/11/07

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