小学館文庫
月族〈1〉プラリネの物語

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  • サイズ 文庫判/ページ数 237p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094085143
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

まだ恋をしたことかがない19歳の大学生・薬子は、歩いていても思わず月を探してしまうくらい月に親近感を抱いている女性。彼女は病気の青年の話し相手をするうちに、彼から大昔の月族の物語を聞かされることになる。

内容説明

恋を知らない大学生の薬子は、深夜コインランドリーで洗濯するのが日課で、その道すがら夜空に浮かぶ月を仰ぎ見るのが密かな楽しみだった。ある晩、見知らぬ女性から息子の話し相手になってほしいと声をかけられ、薬子が屋敷を訪ねると、飛鳥という名の青年は「ぼくと君は同じ月族の人間だから」と前置きし、壮大なドラマを語りはじめた。月の王族の血を引く美しい少女プラリネは幼い頃から月ばかり眺め、特定の男性を愛することができなかったという。薬子は次第にこの物語の世界に惹きこまれていく―。月の光に導かれ、愛の神髄へと迫る月族シリーズ第一巻。

著者等紹介

今村恭子[イマムラキョウコ]
東京生まれ。幼少期から空想が好きで、世界中の空想科学小説に親しむ。2006年、書き下ろし小説『月族』で小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

topo

2
その昔月から地球に来た月族。その末裔はいつか月に帰るという。月族の伝承を託して。人を愛することがわからないプラリネの美しく切ない物語。2017/03/18

ジュン

1
ここまで透明な作品は珍しい。水の表面みたいに、主人公の心の中でさざ波が立つのが良く分かり、そしてそのさざ波で揺れ動く情景が凄くきれい。本当に、夜空の空の月を写しているかのよう。水の奥は見えず、本当は浅そうで、それでいてどこまでも落ちていけそうな……。そんな「心」が見える気がします。水って冷たそうだけど、きっと暖かいこと間違いなし。 こんな作品を読んだ日だから月を探してみたけど見つからない……。もしかして新月?2012/02/19

1
あっという間に読み終わりました。ちょっぴり切ないかな・・・ 2010/06/14

ハイジ

0
32011/02/25

ポーソス

0
いい終わり方。続編もあるらいいが、もう満足。2010/08/19

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