出版社内容情報
「生理になりませんように」と祈った中学生時代。オシャレをしたりペットを飼ったり何かと呑気に過ごした女子校生活。突然の初恋。そして、自分の将来について考え始めた矢先に味わった絶望体験。「私は、自分の将来について改めて考え直さなくてはならないと思った。考え直さなくては、八百屋を継ぐ事になってしまう。いつまでも泣いている場合ではない。漫画家になりたかった事など、もう忘れた方が良い。そう思い、早速考えてみる事にした。自分は、漫画以外に一体何が好きなんだろう？」“まる子”だった著者が、“さくらももこ”になるまでの青春の日々を記した自伝エッセイ。＜楽しいQ&Aも新規収録＞
内容説明
“まる子”だった著者が、“さくらももこ”になるまでの青春の日々を記した自伝エッセイ。
目次
不安な日々
男子への嫌悪感
女子校
オシャレ
ペットへの願望
理想の好青年
片想い
何もしない青春の夏休み
物理部の活動
加藤さん〔ほか〕
著者等紹介
さくらももこ［サクラモモコ］
静岡県生まれ。１９８６年から『ちびまる子ちゃん』を「りぼん」に連載。９１年、エッセイ『もものかんづめ』がベストセラー。その後もコミックス、絵本、エッセイなど著書多数（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
乱読亭AKIRA@晴釣雨読🎣
75
今回のエッセイもサクサクっと読めました。さくらももこさんのエッセイではよく家族が登場しますが、そこでのやり取りはどうしてもアニメのちびまる子ちゃんが思い浮かんで、アニメを観てるみたいで本当に面白いです。しかも、父親が出てくる時はヒロシと書かれているので、アニメのヒロシが思い浮かびます(笑)あと、今回のエッセイで初めて知りましたが、さくらももこさんって喫煙者みたいですね。ちびまる子ちゃんがタバコを吸っているイメージがどうしても思い浮かばないので、とても意外でした。次はどのエッセイを読もうかな♪2016/09/05
ブックマスター
49
さくら先生のエッセイは、毎回タイトルが面白くてセンスが光っていますね。青春時代の日々を振り返る自伝。特に、年頃の女子からの目線としての話が多いように感じた。生理についての話は、確かに自分も最初はすごく怖かったなと思い出した。けれどここまで当時のことを覚えていて語れるのは本当にすごい(笑)漫画家になるために奮闘していた日々の話が特に印象に残った。あとがきではそっと背中を押してもらっているような気がした。夢の実現って難しいと知ってるけど、それでも頑張ってみようかなと本気で思えた。いつか叶えられるといいな。2018/03/20
Kanako
37
さくらさんの青春時代を書いたエッセイ。ぐーたらな中高生時代だけど、さくらももこのエッセンスが詰まっていて、ここからちびまる子ちゃんが生まれたんだなぁと思いました。 青春時代のいろんな恥ずかしいエピソードは、自分にも多少思い当たる節がありつつ、それをこんなにあけっぴろげに面白く書けるのは本当にすごいことですね。2018/10/07
陽子
34
小学生時代から漫画家デビューまでを振り返った赤裸々エッセイ。よくぞここまで語ったり。思春期のももこさん。いろんなことをしでかしている。「ズッコケまるこちゃん」を思い出すが、漫画ではこれは語れないよねー、な内容。読みながらギョッとしたり脱力したり。幼虫からめでたく孵化したカブト虫が、ゴキブリに間違われてお母さんに成敗されてしまった話は衝撃的だった。ポテチ食べながら一休み的な？本。ふと目にすれば、なんか読んでしまう感じでした。2019/09/06
白玉
28
作者の青春時代を書いたエッセイ。作者特有の誰もが読みやすい文体で、ありふれた日常を面白おかしく書く文章が大好きです。亡くなられた後だと尚更、あとがきの言葉が身に沁みます。でも、自分が夢中になるものを見つけて挑戦してデビューし、作家になった、さくらももこさんの人生はきっと’’ああ面白かった、満喫したなぁ’’と言えるものだったでしょう。私もそんな人生にするためにももっと頑張らないとなぁ…。本表紙のお相撲さんの版画もいい味だしてます( *｀ω´)2018/09/28
