内容説明
元航空自衛官にして女性初のF15パイロット、現在は臨床心理士となり、その動体視力と観察眼、心理学の知識を併せ持ち、“千里眼”の異名をとるほどにすべてを見抜く、戦後最強のヒロインが最大級の謎に挑む。耐震強度偽装をめぐる事件に仕掛けられた罠を看破したとき、美由紀は新たな陰謀の種を発見した。そこにはかつて、日本を震撼させた天才女テロリスト友里佐知子の後継者、鬼芭阿諛子の壮絶な復讐が待っていた―。最強のヒロイン岬美由紀が、ついに千里眼の宿命と対峙!人気シリーズ最長編の書き下ろし上巻。
著者等紹介
松岡圭祐[マツオカケイスケ]
1968年、愛知県稲沢市生まれ。デビュー作の『催眠』を筆頭に、『千里眼』及び千里眼シリーズは全てベストセラー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yukision
43
冒頭の一文が日本列島の沈没を伺わせ、否が応でも引き込まれる。息つく間もなく今度は耐震強度偽装の話題が出てきて現実の事件との繋がりがなんとも面白い。そして、後半の友里の日記はそれを凌駕するほどのインパクト。下巻へ。2020/12/26
そのぼん
20
今回はメフィスト・コンサルティングの友里佐知子の謎が克明に描かれていました。岬美由紀の活躍シーンもおもしろかったですが、友里佐知子の人生を追っていく描写もリアルで興味深いかったです。下巻も楽しみです。2013/01/03
山下哲実
19
友里佐知子やダビデの若かりし頃が語られていて引き込まれてしまった!下巻が楽しみ。2016/04/25
ga-ko
8
過去にさかのぼって日記を読んでいく。強い子供。2018/02/01
Yuki
8
しょっぱなから日本沈没!?といつにもましてスケールの大きい話で始まった今回。日本沈んだら、話し終わっちゃうじゃんと思いながらも、そこはさすがに千里眼シリーズ、きちんと話は続いていきほっとしました。友里佐知子の過去が段々と明らかになって、それが今回の事件とどう絡むのかはっきりはしないですが、それは下巻のお楽しみということで。さあ、続きに向かいます。2014/02/10