出版社内容情報
警句に満ち独自の死生観を示す現代の徒然草
○死は、推理小説のラストのように、本人にとって最も意外なかたちでやってくる。 ○人生の大事は大半必然に来る。しかるに人生の最大事たる死は大半偶然に来る。―忍法帖シリーズをはじめ、数々の傑作を生んだ鬼才が、独自の死生観を示す警句(アフォリズム)に満ちた文章の数々。さらには、この世を見つめ親しい作家達に寄せて、折々に綴った含蓄あふれる現代の徒然草。
内容説明
死は推理小説のラストのように、本人にとって最も意外なかたちでやってくる。人生の大事は大半必然に来る。しかるに人生の最大事たる死は大半偶然に来る―忍法帖シリーズをはじめ、数多の傑作を生んだ鬼才が、独自の死生観を示す警句(アフォリズム)に満ちた文章の数々。さらには現世を見つめ、あるいは親しい作家達に寄せて、折々に綴った含蓄あふれるエッセー集。
目次
文学碑
公然たる嘘
記憶
ふしぎな話
年表の空間世界
数字の思い出
消えゆく手紙
接吻という言葉から
恐怖いろいろ
私の漢字假名意見〔ほか〕
著者等紹介
山田風太郎[ヤマダフウタロウ]
1922年、兵庫生まれ。東京医科大卒。2001年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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fonfon
3
挫折の死ほど「完全」の相を見せる、と、ご自分の「人間臨終図鑑」について風太郎さんは書くのだが、果たしてご自身はどうだったのだろう??角川からもでているが、こちらの解説は木田元です。2011/07/19
hirokazu
2
単行本1993年、富士見書房刊。角川文庫1998年刊。小学館文庫(本書)2005年刊。ちくま文庫2018年刊。初出が無いのが残念。漱石、吉川英治、乱歩はこの後も読み継がれて行くだろうというのが、作者の持論だが「山田風太郎」もそうではないのか、と一人思う。2022/03/05
またべえ
2
「以前読んだのを忘れてまた買ったので、あげる」と父から貰って読みました。エッセーはあまり読まないので時間かかりました。「V」が読みやすかったです。2013/08/22
私的読書メモ3328
1
人間としての寿命を十年ほど余して、小説家としての寿命は絶たれたことさえも、これらのエッセイを読めば天の配剤ではなかったかとすら思えます。2021/10/26
Ryoichi Ito
1
著者の小説は一冊も読んでいないが,この本と「あと千回の晩飯」,「人間臨終図鑑」は面白い。2016/09/12
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