出版社内容情報
西岸良平氏の原作から生まれた珠玉の小説
映画『ALWAYS 三丁目の夕日』公開にあわせて書き下ろされた西岸良平原作『三丁目の夕日』の小説版。東京タワーが空に向かって伸びていく1年を月ごとのショートストーリーに仕立て、市井に暮らす人々の心あたたまるエピソードを綴っていく。 経済的にはいまより貧しかったけれど、心はいつも豊かな思いで充たされていた時代のハートフルな物語。あの頃、幸せはいつもみんなの隣にあった。コミック、映画がさらに楽しめる読み応え充分の作品となっています。
内容説明
即席ラーメンが発売されて、力道山が英雄で、月光仮面は茶の間に現われ、フラフープが大流行、そして空に向かって東京タワーが少しずつ背を伸ばしていた昭和三十三年。日々の暮らしはいまほど裕福ではなかったけれど、幸せはみんなのすぐ隣にあった。西岸良平原作の超ロングセラーコミック『三丁目の夕日』の世界を、『とげ』『かび』『どろ』三部作の作家、山本甲士が小説で再現。映画「ALWAYS三丁目の夕日」にもつながるノスタルジック&ハートウォーミング・ストーリー。暮れなずむ下町の夕空に、時代を超えてやさしく降り注ぐ十二篇の心なごむ流星たち。
著者等紹介
山本甲士[ヤマモトコウシ]
1963年生まれ。96年『ノーペイン、ノーゲイン』で横溝正史賞優秀作を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
51
良き時代。2019/02/01
SOHSA
34
《購入本》コミックの小説化本。昭和が遠い過去となった。東京タワー、銭湯、安アパート、オート三輪、多くの物はより便利な多くの物に変わり、生活は劇的に変化し、だからこそ昭和は遠い過去になった。たまに振り返るのも悪くない。歩いてきた道のりを確かめてまた更なる一歩を踏み出すために。2015/08/05
roomy
28
初山本甲士作品。すごく感動するわけじゃないけど、じわっと温かくなる物語。4月から3月まで12のお話のどれも良かったです。映画や原作の漫画もチェックしないと。2014/02/16
スナイデル
25
3.52021/10/17
cape
23
懐古趣味な小説。昔なつかしい昭和三十年代の日本の市井の、あったであろう物語は、失われた温かさを感じさせる。一方でこうした価値観自体が変容した現実にあっては、幻想的な風景それ自体が、もはや容認されないのだろうとも思う。懐かしくはあるが、戻れない現実。懐かしむためだけの娯楽としての懐古趣味の存在意義を感じたが、残念ながらそれが何か未来を指し示してはくれない。いい時代だったのねとは思う。どれも読みやすく、お屠蘇気分にちょうどよかった。2018/01/02