小学館文庫<br> 鱗姫

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小学館文庫
鱗姫

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  • サイズ 文庫判/ページ数 221p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094080186
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

げに恐ろしきは鱗の病?美貌の娘・楼子(たかこ)を初潮とともに襲った「鱗病」。その忌まわしき病を伝える龍鳥(たつお)家の秘密とは? 平成の耽美派・嶽本野ばらの異色の美肌ホラー、待望の文庫版。

げに恐ろしきは鱗の病?美貌の娘・楼子(たかこ)を初潮とともに襲った「鱗病」。その忌まわしき病を伝える龍鳥(たつお)家の秘密とは? 自慢の肌を冒す病の恐怖に脅える楼子は、やがて凄惨な治療法を発見するが…。澁澤龍彦に顕現した「魔道継承にこころざす異端の魂が絶えることはないのだ、と実証するかのよう」(本書解説より)と評された、平成の耽美派・嶽本野ばらの異色の美肌ホラー、待望の文庫版。

内容説明

奇跡的な美肌と美貌をもつ京都の名門龍烏家の長女・楼子は、最愛の兄・琳太郎とともに、揺籃の中で日々美しきものだけを愛する暮らしを送っていた。その楼子を奇病が襲う。やがて発病を待っていたかのように、楼子の憧れる美貌の叔母・黎子がやってくる。その叔母の口から、楼子は、病を伝える龍烏家の秘密を明かされるが…。美しきものと醜きものを苛烈に峻別してきた美意識が、己自身の身体を脅かす醜きものに恐怖する。耽美をモットーとする著者が、美の孤絶を高らかに宣言した異形のホラー。

著者等紹介

嶽本野ばら[タケモトノバラ]
京都府宇治市生まれ。2000年『ミシン』で小説家デビュー。03年『エミリー』で、第十六回三島由紀夫賞候補

※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミツツ

38
由緒ある家系のお嬢様が…というお話し。美と血と異形とエロスありでてんこ盛りだったけど軽かったなぁ2018/09/10

らすかる

27
ゴシック調で耽美な雰囲気がぷんぷんいたします。主人公と兄、美麗な叔母、そして主治医、怪しげな刑事と少ない登場人物がどの様な展開を見せるのかと気になり一気読みいたしました。最後の展開は想像できましたが、それで終わるとは! 内容的にはビミョーでしたが退廃的な独特の世界観は堪能できました✨ Vivienne Westwoodとか懐かしい!2019/01/04

麻衣

22
高2の頃どうしてあんなに獄本野ばらにのめり込んでいたのでしょう、というどこか懐かしい思い出。定期的によみたくなります。当時語尾に~かしらん、をつけるのがお気に入りでした。なんて変な女子高校生かしらん。2017/01/11

かめた

17
龍烏一族(お金持ち!)の男女が織りなす極彩色のストーリー。主人公の楼子(たかこ)は筋金入りのお嬢様でセブンティーン、気位が高く、我儘ですが、何だか憎めない感じがいたします(笑)そんな彼女が龍烏家の女性に伝わる恐ろしい運命に抗おうとする話。現代を舞台としていますが、吸血鬼や人魚伝説を彷彿とさせるゴシックロマン風な仕上がりです。バイオレンス&出血量多めなので苦手な方はご注意を。2018/11/17

た〜

17
え?ええぇ?こ、これで終わりですかぁ??2018/04/23

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