小学館文庫<br> 殺した夫が帰ってきました

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小学館文庫
殺した夫が帰ってきました

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  • サイズ 文庫判/ページ数 288p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094070088
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

やっと手にした理想の生活だったのに……

都内のアパレルメーカーに勤務する鈴倉茉菜。茉菜は取引先に勤める穂高にしつこく言い寄られ悩んでいた。ある日、茉菜が帰宅しようとすると家の前で穂高に待ち伏せをされていた。茉菜の静止する声も聞かず、家の中に入ってこようとする穂高。

その時、二人の前にある男が現れる。男は茉菜の夫を名乗り、穂高を追い返す。男は茉菜の夫・和希に間違いなかった。しかし、茉菜が安堵することはなかった。なぜなら、和希はかつて茉菜が崖から突き落とし、殺したはずだったからだ。

戸惑う茉菜をよそに、和希は茉菜の家に上がり込む。改めて話を聞いてみると、和希は過去の記憶を一部なくしており、茉菜と一緒に暮らしたいという。茉菜は渋々それを受け入れる。

かつての和希はとても暴力的な人間だったが、いざ暮らしはじめると、暴力的な影は一切見られず、平穏な日々が過ぎていった。

しかしそんな矢先、茉菜のもとに一通の手紙が届く。手紙には一言だけ「鈴倉茉菜の過去を知っている」と書かれていて……

記憶をなくし帰ってきた、殺したはずの暴力夫。謎めいた正体と過去の愛と罪を追う、著者新境地のサスペンスミステリー。

内容説明

都内のアパレルメーカーに勤務する鈴倉茉菜。茉菜は取引先に勤める穂高にしつこく言い寄られ悩んでいた。ある日、茉菜が帰宅しようとすると家の前で穂高に待ち伏せをされていた。茉菜の静止する声も聞かず、家の中に入ってこようとする穂高。その時、二人の前にある男が現れる。男は茉菜の夫を名乗り、穂高を追い返す。男はたしかに茉菜の夫・和希だった。しかし、茉菜が安堵することはなかった。なぜなら、和希はかつて茉菜が崖から突き落とし、間違いなく殺したはずで…。秘められた過去の愛と罪を追う、心をしめつける著者新境地のサスペンスミステリー!

著者等紹介

桜井美奈[サクライミナ]
2013年、第19回電撃小説大賞で大賞を受賞した『きじかくしの庭』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

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さてさて

567
『願うことはできても、それが叶うことはない。叶わない望みなら、最初から考えない方が良いと、小さいころに学習した』という思いの先の今を生きる主人公の茉菜。そんな茉菜の過去と今が鮮やかなまでに繋がっていく物語には、書名に隠されたまさかの結末が待ち構えていました。”起承転結”の分かりやすい構成が故に、一気読み必死の”ミステリー世界”にどっぷり浸れるこの作品。秀逸の極みとも言えるインパクトのある書名に感じた思いが、読後、全く別物に変わる、最後の一行まで非常によく練られ、考えられた、読み味抜群の作品だと思いました。2022/09/24

しんごろ

564
そういうことかと、してやられた感がある。殺した旦那、幽霊でSF的な話かとか、ない知恵を絞って、いろいろな可能性を考えたよ。桜井美奈、お見事!という感じ。それにしても穂高…、五十嵐貴久の『リカ』の男版かよ!とツッコミそうになるぐらい怖いわ!登場人物、複雑な家庭環境ばかりの人が多かったけど、みんな、優しさと普通の家庭とか、幸せを求めているのは、自分も家庭環境が複雑なので、気持ちは理解できる。桜井美奈作品は温かい物語を書く人だけど、今まで読んだ桜井美奈作品とは違う温かさがあり良かったです。2021/05/07

ナルピーチ

553
騙された!そんな一冊。冒頭のプロローグから衝撃の展開で幕を開け、そして表題である『殺した夫が帰ってきました』その通りに茉奈の前に姿を現した夫。なぜ殺したはずの夫が生きているのか…。亡霊?それとも他人の空似?読み進めながらこの先どんな仕掛けが待っているのか 思考が止まないまま読み進める。後半からの真相パートに突入してからはそう来たか!っとしっかり驚かせて頂き、最後はしんみりとした結末に思わず感傷的な気分になってしまった。茉奈の今後の人生に愛と希望が待ち受けている事を切に願う。2021/08/24

あきら

423
スピーディーな展開で楽しめました。 ラストに待ち受ける切なさは、この手のストーリーにはあまりない感じだなと。2021/08/21

美紀ちゃん

322
タイトルが不思議で、読んでみた。 ん?どういうこと? と思う場面が何箇所もあり、 面白くて一気読み。 これは、これ以上感想を書くとネタバレになる。 読後すぐの感想は、 あれ?ハッピーエンドなのかな? と思った。2021/11/22

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