小学館文庫<br> 永遠の1/2

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小学館文庫
永遠の1/2

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  • サイズ 文庫判/ページ数 541p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094063295
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

小説界のカリスマ、不朽不滅のデビュー作!

どんな小説家にも、一つだけ、アマチュアとして書いた小説がある。
ないと始まらない。
その小説が人目に触れ、本になるとデビュー作と呼ばれ、書いた人は小説家と呼ばれるようになる。――「あとがき」より

現代作家の中でも群を抜く小説の名手――佐藤正午の不朽のデビュー作を、新たな装いで文庫化!

【物語】
失業したとたんにツキがまわってきた。
婚約相手との関係も年末のたった二時間で清算できたし、年が明けると競輪は負け知らず、失業保険も手つかずのままで、懐の心配はこれっぽっちもなかった。
おまけに、色白で脚の長い女をモノにしたのだから、ツイてるとしか言いようがない。いってみれば笑いが止まらぬというところだった。

「西海市」にすむ主人公・田村宏は、27歳の年の暮れに退職届を出して以降、ツキを頼りに何もかもうまく行くかに思われた。
ところがその頃から、たびたび街で別人と間違われ、厄介な相手にからまれ、ついには不可解な事件に巻き込まれてしまう。どうやら自分と瓜二つの男がこの街にはいるらしい‥‥。

【山田風太郎賞受賞の最近作『鳩の撃退法』への選評から】
●文句なしの最高得点を入れた。真似したくても真似できない。(夢枕獏さん)
●試みが図抜けていたことは、疑いようがない。(京極夏彦さん)
●自分もこの作品を一番に推した。(奥泉光さん)
●こんな優れた作家の存在を今まで知らなかった。受賞は当然であろう。(筒井康隆さん)

佐藤 正午[サトウ ショウゴ]

内容説明

失業したとたんにツキがまわってきた。婚約相手との関係を年末のたった二時間で清算できたし、趣味の競輪は負け知らずで懐の心配もない。おまけに、色白で脚の長い女をモノにしたのだから、ついてるとしか言いようがない。二十七歳の年が明け、田村宏の生活はツキを頼りに何もかもうまくいくかに思われた。ところがその頃から街でたびたび人違いに遭い、厄介な男にからまれ、ついには不可解な事件に巻き込まれてしまう。自分と瓜二つの男がこの街にいる―。現代作家の中でも群を抜く小説の名手、佐藤正午の不朽のデビュー作。新装文庫限定「あとがき」収録。

著者等紹介

佐藤正午[サトウショウゴ]
1955年長崎県生まれ。1983年本作で第七回すばる文学賞を受賞。2015年『鳩の撃退法』で第六回山田風太郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

バネ

62
別の作品と併読していて、漸く読了。結構長い期間かけて読んでいた為、若干STORYが薄れ気味だった。読み始めのワクワク感も同様に、読み進めていくうちに薄れていった。だからと言って駄作というコトではなく、でも読後感はそれ程のIMPACTもなく。。 淡々と過ぎていく日々の生活ってこんな感ぢなんかな。。って感ぢ。2022/05/02

うわじまお

62
これがデビュー作。主人公・宏の語り形式で進んでいく、40年ほど前の九州での物語。けっこうなボリュームだったけど、クスクス笑いながら一気に読めました。いいものは時間がたっても色あせない。めちゃくちゃ面白かった。2017/08/26

nemuro

61
『月の満ち欠け』にて第157回直木賞。当時、各書店には佐藤正午の本がたくさん並んでいて、ではこれを契機にと『夏の情婦』を購入(2017年9月18日読了)。更に『女について』(2018年3月25日読了)に続き3冊目。今回は“しりとり読書”の74作目としての選定。「集英社より刊行された単行本/1984年1月刊、文庫/1986年5月刊」の新装版で奥付を見ると「2017年8月7日 第2刷発行」。デビュー作ならではの面白さ。「西海市」のモデルは佐世保市らしいが函館市がモデルの「海炭市叙景」(佐藤泰志)を思い出した。2022/07/25

ちゅんさん

52
主人公が自分に瓜二つの男に間違われトラブルに巻き込まれる話…、簡単に説明すればそういう話なんですが、事件と言うほどの出来事なんて起こりません。だけどこの500ページを超える長編を最後まで飽きずに牽引してくれるは登場人物たちの会話の面白さと文章力、そこが佐藤正午の一番の魅力だと思う。佐藤正午を楽しめるかどうかは一見冗長な文章と登場人物たちの会話が合うかどうかでしょうね。しかしこれがデビュー作ですか。すごいですね。2019/09/25

薦渕雅春

42
読み終えて著者のあとがきを読んで、デビュー作だったんだぁ、と!著者は、自分の作品を読み返すこともあるけれど、この『永遠の1/2』は読み返さない、と。なぜなら、これは小説家 佐藤正午 のデビュー作だからだ。デビュー作といえば聞こえがいいけれど、言い換えれば、デビュー作とは、要は、小説家がアマチュア時代に書いた小説のことだろう、と。本著は 西海市という街が舞台となっていて、主人公は失業していながら、競輪で生活している。あとがきで著者が佐世保の人だと分かる。佐世保に遊びに行っている時に読み終えたのも何かの縁か!2019/01/20

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