出版社内容情報
カリフォルニアの豊かな自然を破壊する州政府の巨大投資に反旗をひるがえし、“エコ・テロリスト”と化した一団が人々の想像をはるかに超えた反撃手段を駆使せんと動き出した。何百人もの住民の生命を脅かす策動にストップをかけるべく単身のりこんだ美貌のFBI捜査官の息をもつかせぬ追跡劇が全編を貫く。ケン・フォレットひさびさのサスペンス・アクションの傑作、待望の文庫化成る。
内容説明
「科学専門誌“ニュー・サイエンティスト”を読んでいたとき、地震発生のメカニズムに関する記事に目が留まり、人工的にこの振動を引き起こすことができるかもしれない、と考え、この小説の発想を得た」（Ｋ・フォレット）―この驚天動地の手段を、テロリストが手に入れたとしたら…。その恐怖は想像を絶するものとなるだろう。カリフォルニアの豊かな自然を守るべく“エコ・テロリスト”と化した一団、名付けてハンマー・オブ・エデン（エデンの鉄槌）と美貌のＦＢＩ捜査官ジュディ・マドックスとの息詰まる対決。サスペンスアクションの傑作ここに。
著者等紹介
フォレット，ケン［フォレット，ケン］［Ｆｏｌｌｅｔｔ，Ｋｅｎ］
１９４９年、イギリス、ウエールズ生まれ。新聞記者の後、出版社勤務を経験。１９７８年に『針の眼』でメジャーデビュー。エドガー賞を受賞
矢野浩三郎［ヤノコウザブロウ］
１９３６年生まれ。現在、明星大学教授
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感想・レビュー
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RIN
10
ストーリーはベタだが相変わらずページターナーな文章巧者。著者インタに著作は原則２年に１冊、１年はリサーチに充てると書いてあったのに「なるほど」。昔の作品だから人工的に地震を起こせるという発想もテロリストがヒッピー崩れというのもベタな印象ではあるけれど、エンタテイメントとしてはよく書き込まれていて面白く読めた。それにしてもFBIの女性捜査官というのは映画では当たり前のように今では出てくるが、１０年以上前は茨の道がデフォだったようで。特定分野への女性の社会進出の難しさはアメリカも案外日本と変わらない？2012/10/14
Abercrombie
2
△ 読み切るのに足掛け３日、長かった。人工的に地震を起こす手段を手に入れたヒッピー・コミューンと彼らを追うＦＢＩの姿を描いたサスペンス小説だが、自分勝手なコミューンリーダーと出世欲ばかり旺盛なＦＢＩ女捜査官。主役の二人がまったく好きになれず、苦痛の７００ｐ。性描写が多すぎるのも×。2016/02/19
Y Hoshi
1
相変わらず、H描写が上手ですなあ(笑）2012/05/04
