出版社内容情報
全てを捨て、「個」として生きることの真実を良寛に学ぶ。
良寛(一七五七?一八三一)は、一八歳で出家し、全国を行脚したあと、三九歳のとき、故郷の越後(現在の新潟県)に戻ってきた。彼は生涯寺を持たず、無一物の托鉢僧として七四年の生涯を越後で終えた。著者の中野孝次は良寛の「無」の生涯とその中から生まれた歌、詩、書に現代人が失ってしまった精神のゆたかさと、日本人としても“たたずまい”を見ている。現代人の欲望とは、まさに対極に生きる良寛。その無辺の人生の歩き方は、現代人の閉ざされた心に深い感動と個として生きることの意味を考えさせてくれる。本書は二一世紀を生きるガイドである。
内容説明
良寛は、18歳で出家し、全国を行脚したあと、39歳のとき、故郷の越後(現在の新潟県)に戻ってきた。彼は生涯寺を持たず、無一物の托鉢僧として74年の生涯を越後で終えた。著者の中野孝次は良寛の「無」の生涯とその中から生まれた歌、詩、書に現代人が失ってしまった精神のゆたかさと、日本人としての“たたずまい”を見ている。現代人の欲望とは、まさに対極に生きる良寛。その無辺の人生の歩き方は、現代人の閉ざされた心に深い感動と個として生きることの意味を考えさせてくれる。本書は21世紀を生きるガイドである。
目次
第1章 捨てるとはどういうことか
第2章 騰々任天真
第3章 吾詩はすなわち我なり
第4章 良寛の歌
第5章 良寛の漢詩
第6章 愛語と戒語
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
散文の詞
37
正直、まだ、全ては読めていません。 というか、全ての詩歌や漢詩などを全て読み込んで理解するのは無理かもしれません。 きっと、手元に置いておけば、手に取って、癒やされることもあるのでしょう。 良寛さんの生い立ちや考え方、生き様などが書かれていて、それ自体は、共感できるものはありません。 「無い」ことが豊かさになるのは、一生、無理みたいな気がします。 2019/11/09
金吾
13
漢詩や短歌を通じて良寛の生涯をおっています。精神のゆたかさとは何なのだろうと考えながら読みました。 2024/03/07