出版社内容情報
古典に着想を得た芥川の短編集。全8作品を収載。
餓死するか、盗人となるか。極限に追いこまれた青年の心理と行動から、善と悪の相対性を描いた「羅生門」、自らの芸術のために実の娘を焼き殺してしまう天才絵仏師の狂気を描いた「地獄変」の、表題作ニ作品のほか、「今昔物語」に着想を得た“王朝もの”を中心とした芥川の代表的中・短編八作品を収載。〈新撰クラシックス〉シリーズ、第八作。
内容説明
餓死するか、盗人となるか。極限に追いこまれた青年の心理と行動から、善と悪の相対性を描いた「羅生門」、自らの芸術のために実の娘を焼き殺してしまう天才絵仏師の狂気を描いた「地獄変」の、表題作二作品のほか、「今昔物語」に着想を得た“王朝もの”を中心とした芥川の代表的中・短篇八作品を収載。「新撰クラシックス」シリーズ、第八作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なっちゃん
20
中学の時に国語で勉強した羅生門を読みたくなり借りました。あの時は何も興味なかったけど今回改めて読んで面白いと思いました。言葉の意味がわからず何度もくじけそうになりましたが、それでも話自体はなんとなく理解できました。今では平仮名で、使っている単語に漢字があったり発見が色々ありました。地獄変、偸盗が印象に残りました。2015/07/27
るみお
2
なんとなく今なら苦戦せず読み切れる気がして芥川に挑戦しました。この文庫は全ての漢字にふりがながふってあって、凄く分かりやすかったです。久々に読んだ芋粥は少し印象が違って、やっとちゃんと理解できた気がします。少しずつ、何が面白いのか、何を描きたかったのか、がストンと落ちるようになって来ました。2015/04/04
alphanri
0
羅生門以外の芥川龍之介作品を読んだこと無いな、と思い出し購入。 汚いことしてまで生きる必死さや、普通そんなとこまで注目するかと思う箇所の描写が生々しく想像してしまう作風だなと感じました。 ただ、単語一つ一つがちょっと意味分からなかったり、あまり耳にしないものばかりかあんまり本書を味わえなかった感が否めないです。時間を置いてまた読んでみたいと思います。
バンビ
0
一回目読2015/11/29
ネオ
0
地獄変と芋粥が読みたかったので古本屋で購入。古典文学には現代の作品にはない素敵な表現がたくさんで惚れ惚れとする 地獄変ではゾワゾワと身体中に鳥肌がたつ気持ちがし、芋粥ではなんだかいじらしい気持ちになった。格の違いを思い知りましりました。素晴らしいの一言です2013/11/21