出版社内容情報
イラクで囚われた岬美由紀、自身最大の危機
元自衛官の臨床心理士・岬美由紀。人質救出に向かったイラクで、武装集団によって囚われる。戦いに駆り立てる心理「トランス・オブ・ウォー」を解き、争いを収めようとするが、極悪のオムカッスル刑務所に送られる。
内容説明
混乱のつづくイラクでまたしても発生した日本人人質事件。四名の人質のPTSDを考慮した政府は現地に臨床心理士を派遣。岬美由紀、二八歳。彼女が戦地に向かった理由は、その過去にあった…。自衛隊幹部候補生時代の想像を絶する訓練、そして女性自衛官初の戦闘機パイロットに―。その栄誉さえも捨て、臨床心理士に転向した彼女の信念が戦地へ向かわせたのだ。「信じて。戦争はかならず止められる」武装勢力の衝突の渦中で取り残された美由紀は、銃口を目の前にそう説くが。イラクの戦地を舞台に壮大なスケールで描く千里眼シリーズ最高のスペクタクル上巻。
著者等紹介
松岡圭祐[マツオカケイスケ]
1968年12月3日、愛知県稲沢市生まれ。デビュー作の『催眠』を筆頭に、『千里眼』および千里眼シリーズは全てベストセラー
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mark
18
なかなか面白い。スピード感がいいね。戦争の根源に行き着くのか?2015/11/08
ga-ko
13
自分に厳しくできるってうらやましい。 過去の経緯がわかって、現在も進行していて、面白い構成になっている。美由紀の人間らしさが見えてきて興味深い。2018/01/13
sosking
7
岬美由紀の過去の事が書かれたもの。このシリーズもいよいよ終盤に差し迫っているということか?
Yuki
6
イラクで武装勢力に拉致された日本人の、心理面でのサポートのため、イラク入りした美由紀。でも上巻では、その事よりも美由紀の過去についてがメインでした。それはそれで面白かったのですが、イラクでの事はどうなった~?と感じました。まぁきっと下巻で大きく動くのでしょうが。それでは、下巻に行こうと思います。2013/12/16
鬼平
4
相変わらず面白い。まだ飽きない。2020/02/05