出版社内容情報
1999年6月全国東宝系公開! 驚愕のサイコ・ノベル。
ある嵐の晩、ニセ催眠術師・実相寺則之の前に突然現れた色白の女。稲光が走り雷鳴がとどろく中、突如女は異様にかん高い声で笑い出し、自分は宇宙人だと叫び始めた──肝を潰す実相寺の前で、その女が見せた異常な能力とは? そして女の前に現れた東京カウンセリング心理センターの催眠療法科長・嵯峨敏也が見抜いた女の能力の秘密とは? 複雑な精神病理と医療カウンセリングの世界を一級の娯楽作品に仕立てた話題のベストセラー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
青葉麒麟
27
劇的な展開が好き。まさにエンターテイメントだと思う。実相寺が初め嫌な奴だったけど、最後の方で改心して良かった(^_^)表紙怖すぎ(。>д<)2012/12/16
そのぼん
24
自分は宇宙人だと名乗る女性を巡ってのお話でした。カウンセラーの嵯峨敏也が全てを解き明かしていく感じで、読みやすかったです。ページ数の割りにはストーリー展開が早くてザクザク読めました。2012/10/12
本木英朗
17
日本の本格ミステリ作家のひとりである松岡圭祐のデビュー作が、この作品だ。ある嵐の晩、ニセ催眠術師・実相寺の前に突然現れた色白の女。稲光が走り雷鳴がとどろく中、突如女は異様にかん高い声で笑い出し、自分は宇宙人だと叫び始めた……という話から始まる。一応最後まで読んだけれど、ちょっと今回は俺には悪かったかなあ。いや、本当によかったんです、380ページくらいまでは。まあ、やっぱりねえ、としか言えないのよねえ。……とりあえず以上です。2021/02/21
Walhalla
17
「催眠シリーズ」の1作品目です。 以前読んだ「マジシャン」のシリーズが面白かったので、こちらも手に取ってみました。想像とはだいぶ異なる内容でしたが、ストーリーは初っ端から激しさが全開でしたね。シリーズ続編に続きます。2016/05/16
さくさく
15
心理カウンセラー嵯峨と精神分裂の患者由香、ニセ催眠術氏の実相寺。精神病理の世界で起こる不思議な出来事を描いたSFのような作品で、「催眠」状態とは一体何なのかが主題となっている。結末は強引な感じがしたが深層心理に潜り込む催眠は恐ろしいものだと感じた。他のシリーズを読むともっと理解できるところもあるのかも。2017/07/12