出版社内容情報
「新金属文明」と呼ぶべき20世紀を支えてきた技術者たちの、「実証証言」冒険ノンフィクッション、好評第2弾。
「電気がつく、消える」という現象はわかりやすいが、「停電事故が起こる確率を10万分の1にする努力」はきわめてわかりにくい。そのわかりにくさの裏に、日本人が恩恵に浴する社会的基盤(インフラストラクチャー)整備の仕事を日夜続けている人々がいる。100万ボルトの送電線工事、海底ケーブル敷設、空港建設の埋め立て、高速道路の補修工事……気付かぬ世界で続けられている努力の証言を連続対談で紹介するシリーズ第2作。
内容説明
働く者の分類は長いことホワイトカラーとブルーカラーの2つだけだった。「カラー」とは「襟」のことだが、技術開発に情熱を注ぐモノ作りの主役を指す言葉がなかった。そこで山根一真が創案したのが「メタルカラー」だった。20世紀は「新金属器文明」と呼べる。よって彼らを「金属色に輝く襟を持つ人々」としたのである。山根のライフワークとして1000人を目指し進めている、メタルカラーたちのモノ作りの迫真の実録証言集は、山根の魔術的なまでの聞き出し術によって、大小説をもしのぐ血沸き肉躍る大冒険物語として大人気を博してきた。これは同時に日本人の誇りを伝える歴史書でもある。
目次
第1章 交通と電力の支柱(100万ボルト送電線の空中恐怖工事―山加電業;断崖に建てる環境時代の送電鉄塔―東和電気工事 ほか)
第2章 モノ作りの離れ技(ビルも切れるマッハ2・3の水刃―スギノマシン;「絶対に破れない」金庫扉の大秘密―熊平製作所 ほか)
第3章 情報先端人の熱(電脳建築家が嘗めた日米摩擦の苦水―東京大学;同時通訳者の「脳の体力」訓練法―サイマル・インターナショナル ほか)
感想・レビュー
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KAZOO
bittersweet symphony
和彦有住