出版社内容情報
「北京で蝶が羽ばたくと東京に台風が来る」一複雑系科学を解きあかす、痛快サイエンス・エッセイ。
「北京で蝶が羽ばたくと東京に台風が来る」だけではなく「恐竜絶滅はカオス理論で説明可能」「イチロー選手の打法はカオス」「もし悪魔がカオスを消すとパチンコ店が倒産」など、パロディを交えてカオス理論・複雑系科学を解きあかす痛快サイエンス・エッセイ。「近代科学を根本から覆す21世紀の科学」といわれる「複雑系」。本書では「科学は文化」「インターネットの功罪」など複雑系学者ならではの辛口のエッセイも収録。
内容説明
老科学者の魂と引き換えにデーモンがこの世からカオスを消しにかかる。その日から世界は「創世記」を逆行しはじめ…。パロディによるカオス理論の入門編「カオス出門」。生命の進化をパロディ化した複雑系SF小説「進物史観」。複雑系研究の現状と舞台裏を明かす「バーチャル・インタビュー」。そして日頃の研究から科学者の夢、インターネット、文化論までを綴ったエッセイ「複雑系へのカオス的遍歴」。「重く暗く深刻そうに伝えると重要なことで、そうじゃないと軽くて重要でないっていう変な誤解を壊したい」という複雑系研究の第一人者が、多彩な表現で複雑系、カオス理論を説く。
目次
複雑系へのカオス的遍歴
カオス出門
小説・進物史観―進化する物語群の歴史を観て
バーチャル・インタビュー―あとがきにかえて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
林 一歩
8
難解な事象を平易に説明できる人はエラいと思う。逆に、平易な事を難解に説明して煙に巻く人は大嫌い。そんな本でした。2012/12/02
本ゆり本
1
★★★2018/08/10
aya7928
1
「小説 進物史観」は円城塔ファン必読。予想の若干斜め上を行く程度に生身の人間の円城塔に近い代物がでてきてウケること間違いなし。それ以外のエッセイは、研究者(分野とわず)や「カオス理論って何?複雑系って何?」って人には面白いと思う。2013/12/31
EnJoeToh
1
久々再読。2010/04/10
Qfwfq
0
よくわからない。2013/04/25