小学館文庫<br> 逆説の日本史〈8〉中世混沌編―室町文化と一揆の謎

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小学館文庫
逆説の日本史〈8〉中世混沌編―室町文化と一揆の謎

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  • サイズ 文庫判/ページ数 512p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784094020083
  • NDC分類 210.1
  • Cコード C0121

出版社内容情報

室町時代といえば足利尊氏が南北朝の混乱期を経て武家政権を確立した1336年から織田信長によって将軍足利義昭が追放された1573年までの間を指すが、本書は“天皇になろうとした将軍”足利義満の権勢の後、室町幕府の弱体化が進行する過程に焦点を絞り、来るべき群雄割拠の時代の予兆を詳述する。“無政府状態”と化した時代―下克上の世になぜ、宗教の力が全国に及び、日本歴史上有数の禅宗文化が花開いたか、その謎に迫る痛快日本史、必読の書。

井沢 元彦[イザワ モトヒコ]
著・文・その他

内容説明

なぜ世阿弥の名前に「阿弥」がつくのか?応仁の乱の原因は“日本史上最大の悪妻”日野富子の嫉妬だった!?既成の秩序や価値観が崩壊する一方で宗教が隆盛を極め、新たな文化が花開いた「室町」という時代の胎動、来るべき群雄割拠の予兆を説きおこす。

目次

第1章 「懶惰の帝王」足利義政編―「無責任」将軍が招いた応仁の乱(室町幕府を弱体化させた「天皇の軍事問題」;一揆勢の「徳政令」公布要求を武力弾圧できなかった理由 ほか)
第2章 日野富子と傀儡政権編―「半将軍」細川政元のクーデター(将軍義政の失政に拍車をかけた日本史上最大の“悪妻”;京都「七つ口の関所」の入場料を横領した“強欲ぶり” ほか)
第3章 国一揆と一向一揆編―律令制度の崩壊と新しい土地システム(畠山義就vs政長の軍隊に「完全撤兵」を要求した住民パワー;天才政治家細川政元が気付かなかった「惣国」の落とし穴 ほか)
第4章 室町文化の光と影編―忘れられた日本文化のルーツ(世阿弥の正体と「能面」の仕掛け;将棋、この日本文化の最高峰 ほか)

著者等紹介

井沢元彦[イザワモトヒコ]
作家。1954年愛知県名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒業。TBS報道局記者時代の八〇年『猿丸幻視行』で第二六回江戸川乱歩賞受賞。以後作家活動に専念
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感想・レビュー

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KAZOO

144
室町時代の続きというところで、悪女の代表のようなところも書かれています(日野富子)。また時たま書かれる、現代との関連では一揆についてのマルクス主義者の考え方を揶揄したりしています。この巻で読み出があったのは、最後の文化論のところで、能の話や将棋の話が楽しく読めました。このような題材を選んでくれるとこの時代も楽しく学べるのではないかと思われました。2016/04/06

takaC

64
その辺は自分的には知識薄な時代なのでいろいろ興味深い情報を取得できたのはありがたいが読むのに疲れた。最後の方の室町文化絡みの将棋や折り紙の話が意外と面白かった。2017/02/09

ころこ

37
古代から中世の土地制度、それに関わる経済制度が上手く説明されています。荘園という言葉の意味を初めて考えました。「あれは農地ではない、庭園だから生産性が無い」と納税を免れるというのは、地目を農地とし、実態は遊休地として脱法行為を行うという最近まであった方法に酷似しています。形式的に法律を適用するように見せかけて、真に法律を守ろうとしない日本人らしい悪癖がこの頃からあったのを痛感します。信長の関所の廃止の反動で家康の関所重視の姿勢になり、市中で自身番になり、やがて交番になる歴史的経緯を興味深く読みました。2020/02/22

デビっちん

27
○○一揆と歴史の教科書には記載されていますが、なぜその一揆だけが強調されているかは疑問にも思いませんでした。以前にも以後にも同じような一揆が起きていたのは容易に予想できていたのに。その理由と理屈がわかって、歴史の読み方がまた変わった気がしました。今話題の藤井フィーバーに沸く将棋の説明がされていて、戦争ゲームだとばっかり思っていた将棋が、実は○○ゲームという解説には目から鱗が落ちました。確かに、そっちの方がしっくりきます。お茶やコーヒーの本来の意味もわかって、色々と驚かされた巻でありました。2017/07/02

gtn

23
11世紀初頭の田楽の始まりから世阿弥が能楽を完成させる14世紀後半まで350年の演劇停滞の空白があるのは、怨霊の演者に本物の怨霊が憑依するのを防げなかったためだと筆者は述べるが、達観だと思う。能の「仮面」が憑依から脱する装置であり、その発明以降、人形浄瑠璃、歌舞伎へと演劇が自由に発展したという説は大いに納得できる。2018/03/17

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