ピカレスク―太宰治伝

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ピカレスク―太宰治伝

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  • サイズ B6判/ページ数 509p/高さ 13X19cm
  • 商品コード 9784093942348
  • NDC分類 081.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「井伏さんは悪人です」。太宰治の遺書の謎に迫る本格評伝ミステリー

太宰治といえば常に死を追い求めるひ弱な男で、ついには自分に『人間失格』の烙印を押して死を選んだ、というイメージだった。本作では、遺書に書かれた「みんな、いやしい慾張りばかり。井伏(■二)さんは悪人です」という一文に着目、綿密な取材によって、師と仰いだはずの文豪との確執や、度重なる自殺未遂に隠された目論見などを解いていく。ここで描出された太宰はけっして厭世的な男ではなく、小説のために目標を設定しては破壊する勤勉さを持ち、懸命に生きようとしていた……固定観念に縛られた従来の評伝では見えなかった人間くさい太宰は、妙に魅力的である。河村隆一主演で映画化も決まった『日本の近代 猪瀬直樹著作集』の第4巻。

関川 夏央[セキカワ ナツオ]
編集

鹿島 茂[カシマ シゲル]
編集

船曳建夫[フナビキタテオ]
編集

大岡 玲[オオオカアキラ]
編集

猪瀬 直樹[イノセ ナオキ]
著・文・その他

内容説明

「井伏(鱒二)さんは悪人です」。太宰治の遺書の謎に迫る本格評伝ミステリー。

目次

第1章 第一の事件
第2章 第二の事件
第3章 山椒魚の受難
第4章 第三の事件
第5章 第四の事件
第6章 三鷹・下連雀へ
第7章 太田静子の日記
第8章 山崎富栄の青酸カリ

著者等紹介

猪瀬直樹[イノセナオキ]
1946年長野生まれ。『ミカドの肖像』で87年第18回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。『日本国の研究』で96年度文芸春秋読者賞受賞。既成の常識に捉われないユニークな視点でつぎつぎと作品を発表、『ペルソナ三島由紀夫伝』『マガジン青春譜川端康成と大宅壮一』『ピカレスク太宰治伝』の評伝三部作が話題に。作家活動のほかにメールマガジン「日本国の研究・不安との訣別/再生のカルテ」の編集長。行革断行評議会委員として特殊法人等の民営化に取り組む。政府税制調査会委員、日本ペンクラブ言論表現委員長、国際日本文化研究センター客員教授、東京大学客員教授など幅広い領域で活躍中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ビーフハート

0
著者の視点が終始一貫してクールだったので面白かった。2007/08/15

むろ

0
河村隆一が太宰治を演じている「ピカレスク-人間失格-」もおすすめ。

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