ミカドの肖像

ミカドの肖像

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  • サイズ B6判/ページ数 606p
  • 商品コード 9784093941617
  • NDC分類 914.6

出版社内容情報

ノンフィクション界において年度最大の収穫のひとつとされる話題の書。戦後生まれの作家・猪瀬直樹が、全く新しい視点から天皇制をとらえ直した壮大な構想のノンフィクション。第18回大宅壮一ノンフィクション賞受賞。

目次 プロローグ 禁忌χ1 東京海上ビルの忘れられた冒険 禁忌χ2 原宿宮廷ホームのブラックユーモア 第?部 プリンスホテルの謎 第一章 ブランドとしての皇族 第二章 土地収穫としてのからくり 第三章 天皇裕仁のゴルフコース 第四章 避暑地軽井沢と八瀬童子 第五章 修羅としての「大衆」 第?部 歌劇ミカドをめぐる旅 ?デュオMIKADOとの二度目の対話 第六章 ミシガン州ミカド町へ 第七章 ミカドゲームと残酷日本 第八章 西洋人の日本観と歌劇ミカド 第九章 世紀末の旅芸人たち 第十章 海を渡ったトコトンヤレ節 第?部 心象風景のなかの天皇 ?デュオMIKADOとの三度目の対話 第十一章 天皇崩御と世界の反応 第十二章 つくられた御真影 第十三章 ジェノヴァから来た男 第十四章 三島由紀夫の風景 第十五章 複製技術革命の時代 エピローグ 禁忌χn  「天皇安保体制」幻想 ?哲学者Nとの対話 あとがき 解説 参考文献

内容説明

なぜ、西武グループは皇族の土地にプリンスホテルを建てたか?なぜ、オペレッタ「ミカド」が欧米人から喝采を浴びるのか?なぜ、明治天皇の「御真影」は西洋人の風貌になったのか?世界史のなかで天皇制を考える。

目次

第1部 プリンスホテルの謎(ブランドとしての皇族;土地収奪のからくり;天皇裕仁のゴルフコース;避暑地軽井沢と八瀬童子;修羅としての「大衆」)
第2部 歌劇ミカドをめぐる旅(ミシガン州ミカド町へ;ミカドゲームと残酷日本;西洋人の日本観と歌劇ミカド;世紀末の旅芸人たち;海を渡ったトコトンヤレ節)
第3部 心象風景のなかの天皇(天皇崩御と世界の反応;つくられた御真影;ジェノヴァから来た男;三島由紀夫の風景;複製技術革命の時代)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おかむら

29
猪瀬直樹の代表作といえば「ミカドの肖像」。1986年の本ですが、今読んでもかなり面白い。ミカド(天皇)のタブーを様々な角度から調べまくる。皇居側のビルの高さ制限、プリンスホテル、オペラ「ミカド」、御真影等々。調べながらどんどん気になったものを深掘りしていくので読むのも結構大変でした。この頃の猪瀬さんの旺盛な知識欲に驚く。そして30年前より今の方がむしろ、天皇に関して、なんつーかハッキリ言えないムードが高まってるような気もします。2018/04/19

ひねもすのたり

19
本書は近代天皇制に様々な角度からアプローチしたノンフィクション。 文庫900頁の分量がありますが、やはり注目すべきはプリンスホテルと旧皇族との関係。 都内の一等地にあるプリンスホテルの敷地は旧皇族のものだったとか、庭園美術館はあやうく白金プリンスホテルになるところだったんだぜ!!というトリビア情報とそのカラクリを解き明かしていきます。 連載から30年以上が経過していますがそれほど古臭さは感じさせません。 あそこでやめなければ名を残す都知事になったんじゃないか?などと思ってしまうくらいの力作でした。★42018/07/03

めっかち

3
猪瀬直樹さん、筋は悪くないし、文章上手いし、読むのは苦痛でなかったが、長い。相当回り道してる。資料収集とか凄いなぁと思いつつ、『昭和23年冬の暗号』(ジミーの誕生日)や『昭和16年夏の敗戦』に比べると、面白みにかけるかな……。時代制約か、左翼的臭いも全体的に漂う。でも「天皇制という国体は内面的世界の基軸に高まるまでにはいたらなかった」という指摘は興味深い。然し、堤康次郎の土地買収とか、ミシガン州のミカド町とか、オペレッタ『ミカド』とか、もう少し圧縮できなかったかなぁ……。2022/09/12

春猫

2
天皇機関説について調べている。私の論に論拠として引用できそうな記述があってよかった。西武鉄道グループの人と明治天皇の話は分割した方がよかったのではないかと思うけど、これも仕掛けなのかな。2015/02/02

BAKAKING

2
うう。読了まで一ヶ月かかってしまった。天皇制にこういうアプローチもありなんだ。もとは週刊誌連載だそうで、当時の読者は楽しみにしてたでしょうね。それにしても西武王国の凋落は、25年前には想像できなかった。隔世の感ありありな訳で。2010/10/11

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