出版社内容情報
オリンピック女子柔道躍進を支えた感動秘話
女子柔道のオリンピック種目化のために闘ったユダヤ系アメリカ人女性柔道家、ラスティ・カノコギの生涯を描く感動のノンフィクション。彼女がいなければ、女子柔道は20年遅れていたかもしれない……。
「釘になるな、ハンマーになれ」それが、彼女の口癖だった。
幼少期は、差別と貧困のどん底にいた。少女時代は、街でけんかに明け暮れた。全てを擲った最初の結婚も失敗……。そんな彼女を救ってくれたのは、「JUDO」という名のスポーツだった。やがて彼女は、柔道のために、自分の全人生と全財産を懸けた壮絶な闘いに挑んでいく――。
「(日本で)柔道を学ぶうちに、“内に秘めた強さ”というものがあることを知った。……他人に対して何かができることこそ、本当の強さだと知った」(ラスティの言葉より)
「強さ」とは、「力」だけではない。「強い」だけが貴いわけじゃない――。柔道のために孤軍奮闘し続けた、不屈のアメリカ人女性柔道家の知られざる人生の記録。
【編集担当からのおすすめ情報】
今夏のロンドン五輪でも日本の女子柔道選手――YAWARAちゃん――たちの活躍が期待されています。しかし、多くの選手たちが夢見るこの世界最高峰の舞台は、男子に遅れること30年近く、ようやく1992年のバルセロナ五輪で正式種目として認められました。その陰には、本書の主人公であるラスティ・カノコギさんの孤軍奮闘ともいうべき尽力があったのです。
彼女は、その偉大な功績により、2008年に日本政府から勲章を贈られます。しかし、翌09年秋に、静かにその生涯を閉じました。著者は、彼女が生前に残した未公開の手記と、それまでに重ねていたロングインタビューをもとに本書を書き上げました。
柔道のために尽力し続けた彼女が迎えた最期の描写は、涙なくして読めません。
内容説明
幼少期は、差別と貧困のどん底にいた。少女時代は、街でけんかに明け暮れた。全てを擲った最初の結婚も失敗…。そんな彼女を救ってくれたのは、「JUDO」という名のスポーツだった。やがて彼女は、柔道のために、自分の全人生と全財産を懸けた壮絶な闘いに挑んでいく―。女子柔道をオリンピック種目にするために、孤軍奮闘し続けたアメリカ人女性柔道家の人生記。第18回小学館ノンフィクション大賞受賞作。
目次
プロローグ 女子柔道の母
第1章 敗北
第2章 出自
第3章 修行
第4章 奇策
第5章 凱旋
エピローグ Shero
著者等紹介
小倉孝保[オグラタカヤス]
1964年滋賀県生まれ。関西学院大学社会学部卒業。1988年に毎日新聞社入社。福井支局、阪神支局、大阪本社社会部、東京本社外信部、カイロ、ニューヨーク各支局長を経て、2010年4月から外信部副部長。2011年、『柔の恩人―「女子柔道の母」ラスティ・カノコギが夢見た世界』で第18回小学館ノンフィクション大賞を受賞。2012年4月より、欧州総局(ロンドン)特派員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Willie the Wildcat
speedbird27
kiho